にょほほ電鉄−車両−北総鉄道
北総鉄道は、東京の下町である高砂から千葉ニュータウンへと
至る鉄道。開業当初から自動改札機や駅務の無人化など、施設
の機械化をいち早く取り入れた。小室〜印旛日本医大はニュー
タウンの事業主である「住宅都市整備公団」が自ら路線を建設
し車両も所有していたが、同法人の解散後に「千葉ニュータウ
ン鉄道」が引き継いだ。なお実際は両鉄道を併せて「北総線」
と案内される。
駅名標 北総鉄道
駅名標は、開業当初はブルーの地に白文字という当時では斬新
な駅名標であったが、高砂延伸と共に現在のデザインとなる。
千葉ニュータウン中央〜印旛日本医大の「公団線」区間の駅名
標は独自デザインであったが、現在は統一されている。
※矢印を画像にかざすと「公団線」区間の旧駅名標へ。

和文書体:新丸ゴ
欧文書体:新丸ゴ

注意喚起用ドアステッカーは、京成と同様の、京成パンダが手
を挟まれる絵柄となる。以前は京成パンダの絵柄ながらオリジ
ナルデザインであったが、劣化が激しかったため貼り替えられ
ている。
※矢印を画像にかざすと車外側の画像へ。

■7500形(2006年)

北総鉄道の最新鋭車。開業当初より活躍する7000形を置換えるために登場した。京成3000形と共通設計の、いわゆる京成グループ標準車体を採用する。ストライプは従来通り、ブルーの濃淡を採用するが、成田・羽田両空港を結ぶ路線を走行する意味合いから飛行機の翼をイメージしたスリットが入る(ただしこの車両は成田空港には乗入れない)
■7300形(1991年)

高砂〜新鎌ヶ谷間の延伸開業の際に投入された車両。京成3700形とは共通設計で青系のストライプと内装色が相違点。また登場当時は新京成へも乗入れを行っていたため、新京成用無線アンテナを備えていた(現在は撤去)2003年と2015年に京成から3700形がリースされ、現在は4編成が在籍(リース車両は後述)
■7300形(7800番台・2003年)

7050形(元・京成3150形)の老朽化に伴う代替として京成3700形3808編成をリースし投入した車両。外観は自社所有車とほぼ同一であるが、前面種別表示窓の形状の違いで判別できる。自社所有車と登場の経緯が異なるため、俗称として7800形とも呼ばれる。なお2015年には、7260形の廃車に伴い、新たに3748編成がリースされた。

■千葉ニュータウン鉄道・9800形(2017年)

開業時から活躍した9000形の引退に伴う代替として登場した車両。新造ではなく京成3700形3738編成をリースし投入した。そのため仕様は京成時代と変更ないが、ストライプが9100形のアクセントカラーである水色と黄色となっている。2017年3月より営業運転を開始した。
■千葉ニュータウン鉄道・9200形(2013年)

開業時から活躍する9000形の老朽化のため、代替として新造された車両。京成3000形と共通設計の、いわゆる京成グループ標準車両となる。室内は京成3000形7次車以降と同様の仕様で、LCD式案内表示機も設置されている。ストライプは9100形のアクセントカラーである水色と黄色となる。2013年3月より営業運転を開始した。
■千葉ニュータウン鉄道・9100形(1994年)

住宅都市整備公団が千葉ニュータウン中央〜印西牧の原を延伸開業させた際に製造された車両で「C‐Flyer」なる愛称を持つ。前面は、沿線に生息のオナガガモをイメージした、丸みを帯びたデザイン。車内は車端部にボックスシート備え、また通勤型車両では初めて公衆電話が設置された(現在は撤去)

■千葉ニュータウン鉄道・9000形(1984年〜2017年)

住宅都市整備公団が小室〜千葉ニュータウン中央間を開業させた際に製造された車両。北総7000形と同等の性能であるがデザインは大人しい。当初の車両形式は2000形であったが、京急乗入れ開始の際に、京急2000形と車号が重複するため形式を変更した。公団の清算により後年は千葉ニュータウン鉄道の所有となった。老朽化に伴い2017年をもって引退した。
■7000形(1979年〜2007年)

開業時から活躍した北総の初代車両。新規路線の車両に相応しく車内設備は新機軸が満載で、客室窓の固定化や、吊革の代わりに採用されたパイプの手すりなど、新時代の電車を漂わせた。また前面形状はフランスの機関車を思わせるゲンコツスタイル。様々な試みが評価され鉄道友の会より「ローレル賞」を受賞した。しかし老朽化のため2007年をもって引退した。
■7260形(2006年〜2015年)

7250形(もと京成3200形)の老朽化に伴い、代替車両として新たに京成3300形をリースして投入した車両。ストライプをブルーの濃淡とし、車号の表記を北総仕様をした他は種車のままとなる。東日本において地下鉄乗入れ車両の最古参であったが、老朽化および京成からのリース期間満了に伴い、2015年をもって引退した。
■7250形(2003年〜2006年)

7050形(もと京成3150形)の老朽化に伴い、代替車両として新たに、京成3200形をリースして投入した車両。投入の際にストライプをブルーの濃淡とし、車号の表記を北総仕様とした他は種車のままとなる。2006年に車体の定期検査切れとなったため7260形の投入と共に、2006年をもって引退となった。
■7150形(1991年〜1995年)

高砂〜新鎌ヶ谷を延伸開業させた際に、車両数が不足するのを補うため京急より1000形を借入れ、7300形と同等の塗色に変更した車両が7150形。後年はドアが異なる色調に塗られ、乗客の目を引いた。当初は他車両と同じく都営浅草線〜京急線乗入れ運用に就いていたが、後年は4両編成で北総線内のみを走っていた。老朽化のため導入からわずか4年で引退した。