にょほほ電鉄 - 街 - 箱崎ジャンクション
箱崎ジャンクションは、東京都中央区内に位置する首都高速道路の
ジャンクションである。6号向島線に9号深川線が合流するジャン
クションであるが、都心・千葉・埼玉の各方面から車が一挙に流入
し、渋滞の名所としても有名である。そしてジャンクションの下部
には、高速道路では極めて珍しいロータリーが存在する、異端な要
素溢れるジャンクションである。

■箱崎ジャンクション(9号深川線方面)

箱崎ジャンクションは6号向島線に9号深川線が合流するジャンク
ションであるが、ジャンクションの他に箱崎・清洲橋・浜町の各出
入口、箱崎パーキングエリア、さらに東京シティエアターミナルを
要する複合施設となるため、構造も非常に複雑となっている。直下
より9号深川線方面を見上げると、扇を広げたように道路が枝分か
れし、あたかも未来都市の様な様相を呈する。
■東京シティエアターミナル

成田空港方面のバスが発着するバスターミナル。東京メトロ半蔵門
線の水天宮前駅と直結しており、都心部からの空港アクセスとして
定着している。過去には主な航空会社の搭乗手続きや出国手続きも
当施設で行えたが、2001年のアメリカ同時多発テロ以降、セキ
ュリティ強化の一環で廃止となった。なおバス乗り場は3階となり
箱崎ロータリー(後述)と同一フロアとなる。
■箱崎パーキングエリア

首都高速6号向島線のパーキングエリア。ただしパーキングエリア
は箱崎ロータリー(後述)上に位置しているため、6号向島線の上
下線および9号深川線からの利用も可能。施設は駐車場の他、トイ
レと清涼飲料水の自動販売機のみで、レストランや売店などの商業
施設は無い。また、駐車場自体も狭く、屋内に普通車13台、屋外
に大型車2台のみとなるため、首都高速としても施設のアピールは
せず、本線上に標識は一切無い。知る人ぞ知るパーキングエリア。
※矢印を画像にかざすと屋内駐車場の画像に。
■箱崎ロータリー案内図

箱崎パーキングエリア内には、箱崎ロータリーの案内図が掲示され
ている。箱崎ジャンクションは直下に箱崎出入口、浜町出入口およ
び清洲橋出口が存在することから、いずれの入口から流入した車が
各方面に行く事ができるよう、低層部(東京シティエアターミナル
3階・首都高速東東京管理局ビル4階)はロータリー状になってい
る。一見、便利な施設のようであるが、実際は複雑な構造となって
おり、運転には注意が必要である。以下の項で、実際に箱崎ロータ
リーを辿る。
■清洲橋出口と浜町出口

箱崎パーキングエリアより箱崎ロータリーを望む。画像中央の手前
へと至る急カーブは、6号向島線下りおよび9号深川線からの入路。
画像右端は6号向島線上りからの入路で、画像中央の暗がりの部分
が、6号向島線下りへと向かう出路および清洲橋出口、画像左端奥
が浜町出口となる。浜町出口は、ほぼ直角の急カーブでかつ減速車
線もないため非常に危険であり、運転には注意が必要である。
※画像は箱崎パーキング敷地内から撮影。
■箱崎シティエアターミナル専用入口

箱崎ロータリーの内部は、先述の箱崎シティエアターミナルのバス
乗り場となり、バスは画像右側の専用入口から流入する。
※画像は箱崎パーキング敷地内から撮影。
■箱崎ロータリー

箱崎シティエアターミナルのバス専用入口を過ぎると、6号向島線
上り本線へ道が分かれていく。画像右側が6号向島線上り本線への
入路で、画像左側が箱崎ロータリー。6号向島線下り方面および9
号深川線方面は箱崎ロータリーを進む。複雑な案内標識に注目。
※画像は箱崎パーキング敷地内から「望遠にて」撮影。
■浜町入口との合流部

6号向島線上り合流部を過ぎると、左側より浜町入口からの道が合
流してくる。合流部には、高速道路には珍しい信号が存在する。昼
間は信号制御が行われており、また夜間は点滅信号となるが、何故
か優先道路であるはずのロータリー側の信号が赤点滅(一旦停止)
で、浜町入口側が黄点滅(徐行)となるのが興味深い。
※画像は信号停止中の車内より撮影。
■9号深川線との分岐部および合流部

浜町入口の道と合流した先には、9号深川線との分岐部が存在する。
分岐自体は一般的な構造であるが、その先の9号深川線との合流部
では点滅信号が再び登場。こちらはロータリー側が黄点滅(徐行)
で9号深川線側が赤点滅(一旦停止)。9号深川線から流入する車
が一旦停止を怠る事が多いため、警察による取締りが常時行われて
いる。この先、直進すると箱崎出口。ロータリーは右方向へ180
度の急カーブとなり、見通しが悪く運転には注意が必要。カーブの
先は6号向島線下りからの入路と合流の上、浜町出口へと至る。
※画像は信号停止中の車内より「望遠にて」撮影。
■箱崎出口の標識

箱崎ジャンクションは、構造の複雑さだけではなく、隣接する両国
ジャンクションから7号小松川線が、同じく隣接する江戸橋ジャン
クションから都心環状線が接続しており、さらに6号向島線の先は
東北道や常磐道、7号小松川線は京葉道路、9号深川線は首都高速
湾岸線や東関東自動車道と接続するため、各方面からの車が一挙に
集中する首都高速屈指の交通の要所となる。そのため、渋滞の名所
としても有名で、ラジオの道路交通情報でも箱崎は「あえて」触れ
ない事も多々ある。