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■羽田可動橋(遠景)
京浜急行バスの森ヶ崎バス停から森ヶ崎水再生センター沿いに歩く
と海老取川の河口付近へと出るが、ここに羽田可動橋が存在する。
橋桁が分断された状態のまま放置されている姿は、異様そのもので
ある。
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■羽田可動橋(近景)
上記の写真よりさらに近づいて撮影。この巨大な構造物が旋回して
稼働していた姿は俄かに想像できない。しかしこれだけ異様な光景
にも関わらず、付近は釣り人がノンビリ釣りを楽しんでいるなど意
外にも仄々とした空気が漂う。
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■橋梁の開放時間を知らせる看板
羽田可動橋の架かる海老取川は大型船の通行があるが、可動橋を使
用していた時期は画像の時間帯のみ大型船の通行が許されていた。
平日や、高速道路の通行量が増える時間帯は橋が閉じられ自動車の
通行を行っていた事となる。もちろん現在は橋は終日開放されてい
るため大型船の通行規制は無いが、看板は存置されたままとなる。
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■可動橋の可動部
可動橋は中心軸で支えられている他、その外側には橋梁を安定して
支えるため車輪とレールが敷かれている。写真はレール部を撮影し
たものだが、1998年の使用中止以来一度も稼働しておらず、月
日は経ちレールはすっかり錆びている。
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■森ヶ崎水再生センター
羽田可動橋の直下には森ヶ崎水再生センターの処理水放流口が存在
する。放流される処理水の勢いは結構な量であるが、前述のとおり
付近は釣り人が訪れるため、放流口に人が近寄らないよう金網で仕
切られている。 |
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■羽田可動橋と本線の合流部
羽田可動橋を渡り終えた車両は、森ヶ崎水再生センター付近で本線
と合流する。合流部は万が一、車が逆走して橋梁部に進入した場合
を想定してブロックや鎖などで執拗に通路を塞いでいる。
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■付近の羽田空港から飛び立つ航空機
羽田可動橋が可動橋となった所以は、空港の存在があった。並走ト
ンネルを建設するには莫大な費用がかかる事、航空機の離発着の妨
げとならぬよう高い橋が建設できない事、さらに大型船の通行の妨
げとならぬよう低い橋も建設できない事から、苦肉の策として可動
橋での建設となった。しかし首都高速湾岸線の開通、さらにその後
の交通量の低下によりバイパスの存在意義がなくなり、1998年
をもって使用が停止された。一時期は、空港の拡張により交通量の
増加が予測されたため、撤去される事なく存置されているが、今後
復活する可能性は低い。
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