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■飛鳥山公園入口駅
飛鳥山公園の山麓部に立地する、飛鳥山公園モノレールの駅。JR
東北本線の線路脇に立地し、王子駅からも至近となる。構内は広い
ベンチを設けた待合室や、軌道部がガラス張りとなる等、比較的立
派な構造となっている。なお、公園入口駅前の路地は「さくら新道」
と名乗り、かつては戦後の時代から取り残されたような木造長屋の
飲み屋街を形成していたが、2012年の火事により、現在は罹災
を免れた1軒のみが営業している。
※矢印を画像にかざすと、王子駅とさくら新道の画像へ。
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■駅に設置されたホームドア
飛鳥山公園モノレールの両駅には、鉄道駅さながらのホームドアが
設置されている。
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■車両「アスカルゴ」
飛鳥山公園モノレールの車両。法規上は昇降施設なので鉄道車両の
ような形式は存在しない。ただしカタツムリのような外観から公募
により「アスカルゴ」の愛称が与えられている。車内は座席6名と
立席10名の、定員16名となる。設置本来の目的が公園のバリア
フリー化であるため、車椅子やベビーカーでの利用も可。
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■軌道を進む「アスカルゴ」
公園入口駅を出発すると、車両は傾斜角24度の軌道を進む。高低
差は17.4mとなる。僅か48mの路線長であるが、分速30m
(時速1.8km)で進むため、所要時間は2分かかる。大人の足
であれば歩いた方が速いため、混雑時には高齢者・障害者の利用が
優先される。なお、このミニモノレールは嘉穂製作所の斜行モノレ
ール「スロープカー」を採用している。嘉穂製作所はこのジャンル
ではシェア1位を誇る。
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■飛鳥山山頂駅
飛鳥山公園の北端にある駅。ガラス張りで待合室も広い、比較的立
派な公園入口駅とは異なり、上屋があるだけで待合室もない簡素な
構造となっている。これは、飛鳥山を昇る際の補助施設であるため
下り方面の利用者が限られるためと、公園入口駅と比較して立地が
悪いためである。終点であるため、軌道には逸走防止用の車止めが
設置されているが、なかなか「頼りなさそうな」代物である。
※矢印を画像にかざすと車止めの画像へ。
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■飛鳥山山頂駅に停車する「アスカルゴ」
山頂駅からは明治通り上に都電が、また明治通りの先には音無親水
公園(音無渓谷・石神井川旧流路)が望める。
飛鳥山公園モノレールは、誰もが利用し易くするためバリアフリー
の一環として設置された。運転日は、年末年始や保守点検日を除く
午前10時より午後4時までの運行となる。
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