にょほほ電鉄 - 路線 - 東京地下鉄千代田線北綾瀬支線・・・
東京の立法・行政の中枢を走る東京メトロ千代田線は、代々木上原
から綾瀬までを結ぶ本線のほかに、綾瀬〜北綾瀬間の支線が存在す
る。元々、綾瀬から綾瀬車両基地への引込線として建設された路線
を、地元の要望により旅客化した。運用上は、本線と独立しており
車両も3両編成の専用車両を使用する。全区間が高架区間となるた
め「地下を走らない地下鉄」の異名を持つ。この項では、千代田線
北綾瀬支線を、展望風景を交えて紹介する。

■綾瀬駅0番線ホーム

千代田線(本線)の始発駅。また東日本旅客鉄道常磐線(各駅停車)
との接続駅となる。駅構造は、1番線が代々木上原方面(常磐線か
らの直通)2・3番線が折り返し線(主に代々木上原方面)4番線
は我孫子方面(常磐線直通)となる。1・2番線ホームの亀有寄り
には切欠きホームの0番線ホームがあり、北綾瀬支線はこのホーム
から発着する。北綾瀬支線はワンマン運転を行うため、ホームには
ホームドアが設置されている。

■05系(千代田線用)

北綾瀬支線で活躍する車両。従来は6000系試作編成や5000
系アルミ編成が使用されていたが、両車は東京メトロ最後の抵抗制
御車両であり、機器や車体の老朽化が顕著であったため、2014
年3月の運用増に併せて、東西線から撤退となった05系初期車を
改造のうえ投入、車種を統一した。なお実際の営業運転開始は4月
からとなる。
■05系(千代田線用)車内表示器

千代田線用05系は、大規模改修工事を実施したうえで千代田線へ
と転属されたため、車内乗降扉鴨居部には液晶モニターによる案内
表示器も設置されている。しかし起終点合わせて2駅の北綾瀬支線
において、ここまでの装置は必要なのかと疑問を感じずにはいられ
ない。
■綾瀬駅を出発する

千代田線北綾瀬支線に乗り込み、北綾瀬を目指す。画像は北綾瀬行
き列車からの展望風景。左端の高架線は常磐線各駅停車下り線、そ
の高架線を潜るように敷設された左3線は北綾瀬方面との線路(詳
細は後述)そして右3線は常磐線各駅停車上り線と常磐快速線の上
下線である。
■北綾瀬方面へ進む

北綾瀬行き列車は、0番線ホームを出発し、北綾瀬とを結ぶ3線の
うち中央の線路へと転線する。左方向への急カーブとなり、常磐線
各駅停車下り線の高架橋を潜る。なお3線のうち、右の線路は綾瀬
行き列車が通るほか、綾瀬車両基地を出場した本線用車両も回送列
車として通過する。
■北綾瀬方面へ進む

引き続き3線を進む。常磐線各駅停車下り線の高架橋を潜った先で
左側の線路(綾瀬駅からの留置線)が行き止まりとなる。
■北綾瀬方面へ進む

複線線路となり、引き続き北綾瀬へと進む。程なく綾瀬行き列車と
すれ違う。2014年3月より北綾瀬支線の列車が増発され、この
様な列車同士のすれ違いも発生する事となった。
■北綾瀬方面へ進む

線路は住宅地の中を進む。北綾瀬支線は元々、綾瀬車両基地への引
込み線を旅客化した路線であり、かつ開業当時は田畑の広がる場所
であったため、高架にて建設された。従って地下鉄なのに「地下区
間が全くない」という矛盾した路線となる。北綾瀬駅が近づくと分
岐器が続く。画像の分岐器は、北綾瀬駅を出発した列車が転線する
際に使用される。
■北綾瀬駅に到着する

綾瀬から約2km、所要時間3分程で北綾瀬駅に到着する。北綾瀬
駅ホームは、線路の西側に1面のみ設置されており、そのため案内
標などには番線表示がない。ホーム有効長も列車に合わせて3両編
成分の長さとなるが、2018年度を目処に、本線からの列車直通
計画が発表され、10両編成分へと延伸される予定となる。
※矢印を画像にかざすと駅ホームの画像へ。
■北綾瀬駅

足立区の環七通りとの交差部に位置する駅。終端駅で他路線との接
続がない駅は、東京メトロの中でも珍しく、当駅と方南町駅のみで
ある。駅付近は環七通りの他、西側600m先には首都高速加平イ
ンターがあるなど、自動車交通の要所であり、千代田線での乗降人
員数も、代々木公園、千駄木よりも多い25880人(2013年
度)となる。
■綾瀬車両基地

北綾瀬駅の北側にある千代田線の車両基地。構内には綾瀬検車区お
よび綾瀬工場が併設される。東京メトロの中でも最大級の規模であ
り、また工場を併設している事から、千代田線車両だけでなく有楽
町線、副都心線、南北線の車両もここで検査を受ける。そのため千
代田線霞ヶ関付近〜有楽町線桜田門付近と、有楽町線と南北線の飯
田橋駅構内に、連絡トンネルが設けられ、他路線の列車はこの連絡
トンネルを経由して綾瀬車両基地に至る。
千代田線北綾瀬支線は、2018年を目処に本線との直通運転が開
始される予定となる。