にょほほ電鉄 - 駅 - 大師前駅・・・
大師前駅は、東京都足立区にある東武鉄道大師線の駅。関東三大師
のひとつである西新井大師の直近に位置する。普段は閑散としてい
るが、年始には西新井大師の参拝客で混雑するため、広大な駅構内
となっている。この項では大師前の駅構造を中心に、一部歴史も紹
介する。

■大師前駅入口(南側)

大師前駅は、開業時は環七通りの南側に立地したが、1968年に
道路拡張のため北側に移転した。また1991年には高架化された。
画像は南側入口。東武バスセントラルの西新井営業所とバス停が立
地する。
■大師前駅入口(西側)

対して画像は西側入口。西新井大師とは徒歩1分の距離にある。駅
名版は大師にイメージを合わせたものとなっている。

■大師前駅コンコース

大師前駅は、新交通システムを除く都区内の鉄道駅では珍しい無人
駅となる。改札業務も隣駅の西新井駅で行うため(後述)有人改札
があるものの機能していない。なお乗車券販売に関しては年始の多
客時に行われる。

■西新井駅・大師線改札

上述の通り、大師前駅には改札業務の設備がなく、乗車券販売や改
札業務は全て隣駅の西新井駅で行われる。これは集札業務の合理化
によるもので、同様の構造はJR和田岬線、阪神武庫川線でも行わ
れる。画像は西新井駅の大師線連絡通路。自動改札と奥には「大師
前駅」の自動券売機が見える。

■大師前駅ホーム

ホームは1面1線の構造であるが、年始の多客時に備えて広いホー
ム幅となっている。構造上は画面右側に線路を敷設して1面2線に
する事も可能である。画像奥には階段やエスカレーター、エレベー
ターが設置される。
■ホームより西新井駅方面を臨む

上記画像の背面側。大師前駅は元々、伊勢崎線の西新井駅と東上線
の上板橋を結ぶ「西板線」の一期区間として開業した経緯がある。
東上鉄道との合併により同線との接続を図るためであったが、建設
費の高騰と沿線予定地の急激な宅地化によって土地確保が困難にな
ったため計画は頓挫し、大師前駅開業の翌年に上板橋〜鹿浜の計画
廃止、その5年後には事業そのものが失効した。余談であるが西板
線用途として確保していた東上線側の土地は後に常盤台住宅として
分譲し、東上線にはときわ台駅が開業している。
■總持寺(西新井大師)

関東三大師の一つとして有名な真言宗豊山派の寺。正式名称は五智
山遍照院總持寺である。空海がこの地を訪れた際に本尊である観音
菩薩の霊託を聞き、本尊を彫って826年に寺院を建立した事が始
まりと言われる。境内には加持水の井戸があり、この井戸が本堂の
西側に立地する事から「西新井」の地名が生まれている。