にょほほ電鉄 - 駅 - 西武球場前駅・・・
西武球場前駅は、埼玉県所沢市にある西武線の駅。プロ野球球団・
埼玉西武ライオンズの本拠地である西武ドームの最寄りとなる。普
段の日は閑散としているが、ライオンズ主催試合やイベント開催時
には乗客で非常に混雑し、臨時列車も多数増発される。この項では
西武球場前駅を、駅構内を中心に紹介する。
※取材日:2018年9月20日および28日。取材時は埼玉西武
 ライオンズが優勝争いをしており、駅名標には「優勝へ」の次駅
 表示が追加されていた。

■西武球場前駅(駅舎)

駅前広場より駅舎を眺める。名前の通り西武ドーム最寄り駅である
が歴史は古く、1929年に狭山自然公園への観光客輸送の目的で
「村山公園駅」として開業した。1933年に「村山貯水池際駅」
へ改称したが、戦時中に軍事施設を隠ぺいする目的で「貯水池」を
消去し村山駅となった。その後、戦争の悪化で一度は休止、戦後の
1951年に「狭山湖駅」として復活した。1979年に西武ライ
オンズ球場(現:西武ドーム)の開場に伴い現在の駅名となった。
■西武球場前駅改札

西武球場前駅は試合開催時の混雑に対応するため、10基の自動改
札機のほか有人の臨時改札も備える。また券売機も常設は4台であ
るが混雑時は臨時窓口が開設される。
■構内に掲げられたライオンズのロゴ

西武ドーム最寄り駅であるため、構内には埼玉西武ライオンズのロ
ゴやキャラクターである「レオ」のイラストが掲げられる。レオは
手塚治虫氏原作の漫画「ジャングル大帝」のキャラクターであるが
漫画で有名な子供の姿ではなく大人になった姿を球団キャラクター
としているため、度々レオの父親である「パンジャ」と誤解される
がこれは間違い。なお現在、埼玉西武ライオンズはイメージカラー
を「レジェンドブルー」としており、スカイブルーの「ライオンズ
ブルー」は現在使用していない。
■西武球場前駅ホーム(狭山線)

西武球場前駅は池袋線系統の支線である狭山線と、案内軌条式鉄道
である山口線が乗り入れ、共に終着駅となる。画像は狭山線ホーム。
3面6線の頭端式ホームで、10両編成対応の広大なホームとなる。
試合やイベント開催時には臨時列車も多数発着するが、閑散時は専
ら、1番ホームのみが使用され、3〜6番ホームは閉鎖されている。
なお発車メロディは、埼玉西武ライオンズ球団応援歌「吠えろライ
オンズ」が使用される。
■狭山線ホームから山口線ホームを眺める

西武球場前駅は1〜6番線の狭山線ホームのほか、7・8番線の山
口線ホームがある。山口線は西武遊園地と当駅を結ぶ案内軌条式鉄
道(新交通システム)である。なお山口線ホームは狭山線ホームよ
り小高い位置となるため、乗り換えは改札付近の連絡通路を利用す
る事となる。
※矢印を画像にかざすと山口線連絡通路の画像へ。
■西武球場前駅ホーム(山口線)

対して山口線ホームは、半透明のドーム型上屋の明るいホームとな
る。1面2線の構造となるが、通常ダイヤ時は7番ホームのみが使
用され、8番ホームは試合開催時の臨時列車の発着に使用、通常時
は非番の車両がお昼寝をしている。
■西武ドーム(メットライフドーム)

改札を出ると、目の前に西武ドームが現れる。西武ドームは、元々
アマチュア野球向けの「西武園球場」であったが1979年にプロ
野球開催可能な施設へと改修した。狭山丘陵の立地を利用して掘り
下げた場所にグラウンドが設けられているため、観客席上部から出
入りする構造となる。当初は「西武ライオンズ球場」と名乗り屋根
もなかったが、1998年オフシーズンにドーム屋根が竣工し全天
候型となった。後付けのドーム屋根であるため壁面がなく「場外ホ
ームランの出るドーム球場」の異名を持ち、実際にカブレラ選手が
頻繁に場外ホームランを放っていた。

■番外編・西武本拠地に現れたライバル?

取材時、偶然にヤクルトのトラックが停車していた。言わずもがな
ヤクルトは、プロ野球球団「東京ヤクルトスワローズ」を所有する
企業である。