にょほほ電鉄 - 駅 - たまプラーザ駅・・・
たまプラーザ駅は、神奈川県横浜市青葉区にある東急田園都市線の
駅。東急によって開発された多摩田園都市の中心に位置する。奇抜
な駅名は開業当初より注目されるが、この駅名は、他に類似のもの
がない駅勢圏のシンボルとなる駅名を、と当時の社長である五島昇
の発案によって名付けられたもの。駅周辺は整備された街並みとな
り、昭和末期にはドラマの舞台にもなりイメージが向上した。この
項ではたまプラーザ駅の駅構造を中心に紹介する。

■たまプラーザ駅ホーム

渋谷方面行きホームより全景を眺める。カーブの途上にあるホーム
は、上部を人工地盤に覆われた半地下構造となる。2面2線の構造
であるが、元々は2面4線分の用地が確保されている。しかし隣接
する鷺沼駅が同様の構造で、優等列車の退避も現行ダイヤでは鷺沼
駅で行われているため、増設の予定はない。
■あざみ野駅寄りにある急カーブ

当駅より、あざみ野駅方面へは、ほぼ90度方角を変えるため急カ
ーブが存在する。このカーブが写真映えするためか、カメラを構え
るファンが時折訪れる。
■線路上部にある吹き抜け

改札直下の人工地盤には、円形の吹き抜けがあり、暗い構内に光が
降り注ぐ。この円形の吹き抜け、後述する改札階の案内サイン類と
デザインを合わせており、アクセントとなっている。
■中央改札

改札階に上がると、3フロア分にもおよぶ大きな屋根に圧倒される。
2009年に完成した駅舎は、駅を降りたときのダイナミックな空
間のインパクト、ショッピングモールとの一体感、駅を挟んで街の
南北を結ぶ回遊性、交通ターミナルの乗り換えの利便性など、多く
の点が高く評価され、鉄道建築協会「最優秀協会賞」を受賞してい
る。
■駅舎(北口)

開業当時は駅前に広場とタクシー乗り場を構えていたが、2006
年から開始された再開発に伴い、バスターミナル及びタクシー乗り
場は地下化され、広大な駅前広場の両脇には商業施設がそびえる。
駅前広場より段差なしに改札へとアクセスできる。なお画像は東急
百貨店・ガーデンプラザより撮影。
■駅舎(南口)

対して南口は田園都市線の線路と同レベル上にあり、改札階への大
階段を備える。バスターミナルは、北口のような地下構造ではなく
屋外となる。
■改札を俯瞰で眺める

「たまプラーザ」という名称は、この街を多摩田園都市の中心と位
置づけ、広場中心の街づくりを念願したものであり、スペイン語で
広場を表す「プラーザ」が採用された。なお余談であるが「たまプ
ラーザ」は地名ではなく、住所は横浜市青葉区美しが丘となる。以
前は元石川町の一部で、駅開設後に一部が分離して美しが丘となっ
た。また当駅の仮名は「元石川駅」であった。