にょほほ電鉄 - 駅 - 戸越銀座駅・・・
戸越銀座駅は、東京都品川区にある池上線の駅。テレビで紹介され
る事の多い有名な商店街「戸越銀座」の最寄りとなる。「銀座」の
付く駅としては本家・銀座駅よりも7年早い開業となる。2016
年に、老朽化した駅のリニューアルとして木材を多用した駅に生ま
れ変わった。この項ではリニューアルした駅舎を中心に、商店街の
歴史も交えながら、戸越銀座駅を紹介する。

■戸越銀座駅ホーム

戸越銀座駅は2面2線の構造となる。1927年に開業した当駅は
過去には構内踏切が存在したが、現在はそれぞれに改札が設けられ
上下ホーム間の行き来ができない。ホーム上屋を中心に木材が多用
され、駅に降り立った途端、木の香りに包まれる。
■ホーム上屋

開業から90年が経過した当駅は駅舎を中心に老朽化が著しいため
乗客や周辺住民の意見を参考に、木造駅舎の雰囲気を踏襲したリニ
ューアルが行われた。ホーム上屋は、都内で生産された多摩産材を
使用した。この事業は「木になるリニューアル」と位置づけ、東京
都森林・林業再生基盤づくり交付金事業の補助により実施されてい
る。
■駅舎

駅舎は開業当時から変わらぬ佇まいであるが、今回のリニューアル
により漆黒の駅舎となる。さらに屋号を思わせるシンボルマークや
入口に掲げられた暖簾など、あたかも老舗商店のようである。これ
は「商店街に立地する駅」として戸越銀座商店街との連携でリニュ
ーアルが行われたため。暖簾の向きは上下線の駅舎で異なり、画像
の五反田方面行きは上向き、蒲田方面行きは下向きとなる。
※画像は五反田方面行き。矢印を画像にかざすと蒲田方面行きへ。
■戸越銀座まち歩きマップ

蒲田方面行き駅舎の脇には「戸越銀座まち歩きマップ」なる地図が
設置される。この地図には戸越の歴史や特色などが記載される。
■戸越銀座商店街

言わずと知れた東京を代表する商店街。
1923年に発生した関東
大震災で壊滅的な被害を受けた商業者が、工場地帯であるこの地で
商売を始めたのがきっかけと言われている。同じく被災した銀座で
大量に発生した煉瓦の瓦礫を、当時水捌けの悪かった商店街の道路
に敷き詰め、これがきっかけで戸越地区の復興が加速した。商店街
を立ち上げる際、銀座との縁と、銀座にあやかりたいとの思いから
「戸越銀座」の名称となった。○○銀座の第一号でもある。