にょほほ電鉄 - 駅 - みなとみらい線各駅・・・
東急東横線の横浜駅からみなとみらい21地区を経由し、中華街の
ある元町地区へと至るみなとみらい線は全駅が地下駅となっている
が、各駅は周辺地区のイメージに合わせた内装となっており地下駅
ながら横浜の雰囲気を感じる事ができる。この項ではみなとみらい
線の全駅(東急委託駅である横浜を除く)を紹介する。
※画像は日本大通り駅

■新高島駅

横浜から数えて1つ目の駅。周囲はみなとみらい地区の中でも未開
発地域で見渡す限りの更地であるがJリーグ・横浜Fマリノスの施
設「マリノスタウン」やアンパンマンこどもミュージアムが開設さ
れた事により、徐々に乗降客数は増えている。また前述の2施設に
関連し、改札階では双方のキャラクター人形が出迎える。
※矢印を画像にかざすと改札階の画像に。
■新高島駅

当初、この駅は設置予定がなかったが東横線高島町駅(現在廃止)
周辺住民の要望により計画変更。急遽、駅を設置した経緯がある。
そのため、線路の設計を極力変更せずに済む相対式ホームとなる。
駅のテーマは「海」で改札外は青い内装であるが、対して改札内は
深海の雰囲気とした黒基調の内装。改札付近や踊場には、水流を表
す波状の白い天井など躍動感が表されているが、ホーム階は黒一色
の内装となり、深海の海底の雰囲気となる。

■みなとみらい駅

横浜みなとみらい地区の中心部に立地する駅。クイーンズスクエア
の直下に位置する。路線カラーであるブルーのストライプにクリア
ガラスのエスカレーター、アクセントとしての黄色いベンチやエア
コンダクトなど、爽やかかつ透明感のある近未来的な雰囲気となっ
ている。
■みなとみらい駅

ホームの元町・中華街寄りはクイーンズスクエアの直下となってお
りクイーンズスクエアの吹き抜けがそのままホームと直結している。
ホームにいながら、地上の光が注ぐ開放感のある構造となっている。
なお余談であるが当駅の直上にあるクイーンズスクエアの上層階に
敷かれたカーペットは何故かJR九州の特急車のものと同じ柄であ
る。実は当施設のデザインは、JR九州車両のデザインも手がけた
水戸岡鋭治氏によるもの。

■馬車道駅

横浜の中でも歴史的建造物が最後まで残っていた地区に立地する駅
であり、赤レンガ倉庫にも近い。そのため駅構内には本物の煉瓦が
多用され当駅のシンボルとなっている。また駅名標は、写植文字に
よる駅名標では珍しく明朝体を使用する。
※矢印を画像にかざすと駅名標の画像に。
■馬車道駅

ホームよりコンコースにあがると旧・横浜銀行本店で使用されてい
た壁画や金庫扉がモニュメントとして装飾されている。これは旧・
横浜銀行本店が立地していた場所の直下に当駅が立地しているため。
旧・横浜銀行本店の玄関は現在、横浜市の歴史的建造物として保存
されている。
■馬車道駅

改札は吹き抜けとなっており、巨大なドーム天井は圧巻である。当
駅は「過去と未来の融合」をコンセプトにデザインされ、このドー
ム天井は当駅と周辺地域の新しい中心である事をイメージしたとか。
当敷地では定期的に音楽イベントが行われている。

■日本大通り駅

横浜港開港時代、外国人居留地と日本人街の境界に敷設された道が
「日本大通」である。その地に開設したこの駅は、神奈川県庁や大
桟橋にも近い。駅構内は馬車道駅に続いて歴史的建造物をイメージ
しており、煉瓦のほか石材を多用、横浜港開港時代に多く見られた
近代建築を感じさせるデザインとなる。

■元町・中華街駅

その名のとおり横浜中華街の至近に立地するみなとみらい線の終着
駅。中華街のほか外人墓地、山下公園にも近く横浜の歴史を色濃く
感じる地域である。そのため横浜開港資料館に所蔵されている写真
を元に、その写真を駅構内に散りばめており、あたかも駅自体が資
料館のようである。なおホーム中央はドーム型天井となり、エスカ
レーターが天井に吸い込まれる雰囲気となる。
■元町・中華街駅

馬車道駅と同じく、当駅の駅名標も明朝体を使用する(ただし書体
は馬車道駅とは違ってリョービ・ナウMを使用)歴史と近未来が隣
り合わせる街の路線である事を書体でも表現しているのはデザイン
的に好ましい。
なお、みなとみらい線は将来、根岸や磯子への延伸計画がある。現
在は実現性に乏しいがこれが現実となった場合、果たしてどの様な
デザインの駅になるか、楽しみではある。