にょほほ電鉄 - 駅 - 宮城野原駅・・・
宮城野原駅は、仙台駅から程近い仙石線の駅である。元々は仙台市
街を蛇行する様に走っていた仙石線は2000年に市街部が立体化
され宮城野原駅も移転のうえ地下化された。従来は市街地内の小駅
の様相を呈していたが最寄の宮城野原公園内に位置する宮城球場が
東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地となったため、にわかに注
目を浴びることとなった。この項では楽天色に染まった宮城野原駅
を、駅施設を中心に紹介する。
※内容は2008年1月現在のものです

■駅ホーム

2000年に地下化された宮城野原駅は、4両編成対応の小ぶりな
ホームであるものの、首都圏の地下駅と言っても過言ではないほど
明るく綺麗な駅である。プロ野球開催時間帯は臨時列車が運転され
る。
■駅ホームの壁面

駅構内にはいたる所に、東北楽天のキャラクターが描かれている。
下りホームには「クラッチーナ」、上りホームには「クラッチ」が
それぞれ描かれ、球場最寄り駅であることをアピールしている。ち
なみにキャラクターの上下に塗られた水色のストライプは、本来の
当駅のステーションカラーである。
■出口の案内標

東北楽天のキャラクターはホーム壁面だけに留まらず、出口案内標
にまで登場する。しかもイラストのバランスからして、これはわざ
わざ作り直したものと推測できる。なお表記の「フルキャストスタ
ジアム」は球場命名権売却による2007年までの愛称であり、幾
つかの変更を経て2018年からは「楽天生命パーク宮城」の愛称
となる
※画像は2008年1月撮影
■2番出入口への階段

球場方面へと向かう出口は東北楽天カラーであるクリムゾンレッド
一色に彩られており、さらに球団ロゴもそこかしこに見られるよう
になる。
余談であるが宮城電気鉄道時代の仙台駅は地下駅として開業した。
これは日本初の地下駅と言われる。開業は1925年で東京の銀座
線より2年も早い。しかし、この地下駅は国鉄仙台駅の改良工事の
影響で1953年に廃止され、一旦地上駅となった過去がある。

■宮城野原駅2番入口

駅入口全景。元々ステーションカラーである水色のタイルが張られ
ていた入口は東北楽天カラーのクリムゾンレッドとなり、そして最
も注目を浴びるオブジェとして巨大なヘルメットが鎮座している。
何とも奇抜な装飾であるが、28年ぶりの東北地区のプロ野球球団
誕生で盛り上がる様子が伺える。なお地上駅時代は、この場所から
やや西側(写真左)の、仙台育英学園の裏手に駅舎があった。
■宮城球場

駅左手には宮城野原公園の敷地が広がるが宮城球場までは約5分の
道程となる。元々練兵場の跡地に1950年に完成した宮城球場は
奇しくも初試合はパリーグ公式戦であった。1973年にはロッテ
オリオンズの本拠地となったものの、わずか5年で撤退、28年の
ブランクを経て東北楽天の本拠地となった。