にょほほ電鉄 - 駅 - 昭和島駅・・・
昭和島駅は、東京都大田区内に存在する東京モノレールの駅。モノ
レール車両基地に隣接し、列車の乗務員交替のために設けられたと
言っても過言ではない駅である。そのため、周囲には住宅は皆無で
モノレール職員や付近の工場勤務の従業員が利用するのみの閑散と
した駅である。この項ではそんなモノレールの異端駅を紹介する。

■昭和島駅西口周辺

昭和島駅は、大田区の東京湾内に埋め立てた人工島・昭和島に立地
する。競艇場や流通センターが立地する隣の平和島に比べて、昭和
島は敷地の半分を、森ヶ崎水再生センターが占め、他の地区も工場
が林立する。そのため生活臭は皆無で、むしろゴーストタウンの様
相を呈している。しかし何故か駐輪場には無数の自転車が留めてあ
る。なお画像奥の高架橋は首都高速羽田線。
■昭和島駅西口駅舎とモノレール車両基地

駐輪場を進むと、モノレール昭和島車両基地の正門がある。そして
その左側に、申し訳程度に立地するのが昭和島駅。プレハブ小屋と
言っても差し支えない実に簡素な駅舎である。
■西口改札

利用者が少ない当駅は、改札も必要最低限の規模。自動改札機のう
ち1機は車椅子対応の広幅タイプとなるが、その先は階段となって
おり、車椅子の通行は駅係員の介助がない限り物理的に通行不可能
である。
■ホームへの連絡通路

階段を降り右へ曲がると薄暗く狭い通路となる。通路の直上はモノ
レールの留置線となっている。
■ホームへの連絡通路

さらに進むと、短い階段とモノレール係員の詰所があり、その先に
はトタン天井のやや明るい通路となる。しかし、天井は非常に低く
しかもモノレールの線路は頭上すぐで、列車通過時は(トタン屋根
で仕切られているとは言え)やや不安を覚える。画像やや奥の暗い
箇所には、浜松町行きホームへの階段がある。また画像最も奥には
羽田方面行きホームへの階段がある。

■昭和島駅東口駅舎とモノレール

続いて、昭和島駅の東口に移動する。東口に隣接して東京都水道局
の森ケ崎水再生センターが立地し、職員専用の入口が設けられてい
る。公道に面していないため、西口よりも増して寂しい。
■昭和島駅東口周辺

駅前はモノレールの軌道と森ヶ崎水再生センターに挟まれた狭い路
地が延々と続く。東邦技研の工場の先にようやく公道が現れる。ま
た公道を東方向に進むと、京和橋を介して京浜島に渡る事が出来る。
ただし電灯もまばらなこの路地は、夜間は歩くのをはばかる。
■昭和島駅東口(改札内)

東口駅舎に戻る。東口は自動改札が1基のみとなり、西口にも増し
て狭い。改札の先には細い階段が現れる。
■昭和島駅東口

階段を下りると、細い地下通路が続く。しかも「く」の字に折れ曲
がっているので見通しも悪い。
■ホームへと至る階段

地下通路の先で、数段の上り階段の後、西口からの地下通路と合流
する。階段を上り切るとホームとなる。画像は羽田空港方面行きホ
ームへの階段。
■駅ホーム

浜松町方面行ホーム。1985年の開業時には対向式ホーム2面で
しかも上屋の殆どない簡素極まりない駅であった。また一部列車は
普通列車ながら当駅を通過するものもあったが、2007年に快速
運転を開始した際、当駅で列車待避を行うべく待避線が使用開始さ
れ、島式ホーム2面へと改築されている。