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■A1出入口
高輪台駅の地上出入口は2箇所とも桜田通り(国道1号線)沿道に
立地するが、南側に立地するのがA1出入口である。高輪・新高輪
のグランドプリンスホテルや衆議院高輪議員宿舎の最寄となる。当
初はA2出入口と同様の独立した建物であったが、現在は高層マン
ションの1階に取り込まれた洗練されたデザインとなる。またエレ
ベータも設置されている。
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■A2出入口
対して、桜田通りを挟んだ北側に立地するのがA2出入口。頌栄女
子学院高校や明治学院大学の最寄となるため、学生の利用が多い出
入口となる。建物は開業当時から殆ど変わっていない。
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■改札口
改札口は一箇所のみとなる。自動改札は4基で、うち1基は車椅子
対応の広幅タイプとなる。改札を越えると、右端にトイレが、正面
にはホーム階へと至るエスカレータと階段が現れる。なお画像の左
端へ行くとA1出口へ、右端へ行くとA2出口へと至る。
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■エスカレータ
高輪台駅は、地表から18m強の深い駅であるため、都営地下鉄初
のエスカレータ設置駅となった。当時の技術的な問題で、開口部を
広く施工できなかったため、エスカレータは幅の狭いものが2基設
置された。2009年の大改装時にエスカレータは取り替えられた
ものの、開業時の寸法を踏襲している。
※矢印を画像にかざすとホームからのエスカレータの画像へ。
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■西馬込方面行きホーム
高輪台駅は地表から18m強の深い場所に位置し、地表からの掘削
が困難であったため、モグラのように側面から掘り進む「シールド
工法」が、都営地下鉄で初めて採用された。トンネルが円筒形なの
が特徴。当時の技術的な問題で開口部を広く取ることが困難であっ
たため、単線トンネルに申し訳程度にホームを設置した構造となる。
また同様の理由から、反対側ホームに行く事は、エスカレータ付近
や連絡通路以外は不可能である。構内は近年まで開業当時のままで
あったが、2009年に改装され、明るい雰囲気となった。
※矢印を画像にかざすと改装前のホームの画像へ。
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■線路部に継ぎはぎに設置された樋
線路部の壁面は、漏水を補修したと思われる樋があちこちに設置さ
れている。高台の地下深い駅のため地下水が豊富なのであろうか。
それにしても補修の数が尋常でないため、ちと不安を思える。
※樋の存在が分かるよう、改装前の画像を使用しています。
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■ホーム中央部のドーム天井
高輪台駅のホームは、エスカレータを降りた付近のみ、比較的広く
取られている。中央部の高い天井は、開業当初から設けられていた
ものの、当時はそれを活かしたデザインではなく、むしろ他の部分
の圧迫感を助長していた。過去には画像奥部分に、閉店したままの
売店が放置されていたが、2009年の大改装時に、売店は撤去さ
れ、また天井もキレイな丸いドーム型とされ、開放感のある空間と
なった。
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■南行・北行ホームとの連絡通路
先述の通り、構内は、当時の技術的な問題から開口部を広く取れな
かったが、双方のホームを行き来する通路がエスカレータ付近にし
かないのは、さすがに不便であるため、ホーム部に数箇所、両ホー
ムを結ぶ連絡通路が設けられる。画像は西馬込方面行きホームから
押上方面行きホームを覗いたもの。
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■非常口へ至る通路
西馬込方面行きホームの泉岳寺寄りには、トンネル内へと続く通路
が設置される。壁面左側の記載の通り、この先には非常口が設けら
れている。高輪台駅は地表深い駅であるが、地上への出口は(営業
用は)1箇所しかないため、万が一の際に非常口が設けられる。
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■非常口(地上側)
非常口の地上側出口。桜田通りからやや離れた住宅地に、突如現れ
る。手前の張り出した建物が非常口で、その後ろの建物は換気塔で
ある(矢印を画像にかざすと非常口の扉の画像へ)
高輪台駅は、1968年に浅草線の泉岳寺〜西馬込の延伸開通の際
に開業した。仮称は「二本榎駅」であったが、高輪地区の高台に立
地する事から、現駅名が採用された。余談であるが「二本榎」の名
は付近の浅草線の変電所の名前に引き継がれている。
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■番外編・高輪公園に立地する換気塔
高輪台駅から歩くこと7分、グランドプリンスホテル高輪付近にあ
る階段を下りると、港区立高輪公園がある。この公園の西端、金網
に囲まれた投球場の脇に、高輪換気塔が設置される。浅草線のトン
ネルの換気のために設置されたもので、直下に浅草線のトンネルが
ある。なお、この土地は1961年に東京都交通局の所有としたも
ので、1970年に港区によって公園となった。
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