にょほほ電鉄 - 車両 - 富士山麓電気鉄道
富士山麓電気鉄道は、山梨県の大月から富士山駅を経由し河口
湖に至る路線。「富士急ハイランド」を始めとする富士急行の
鉄道部門である。車両は譲渡車が占め、特急車両はもとJR東
海や小田急の車両が活躍する。始発駅では発車サイン音として
「♪富士山」が流れる。
※画像は河口湖駅前に静態保存されているモ1形。
駅名標 富士急行
駅名標は、2018年にトーマスランドが20周年を迎えた際
各駅ごとにトーマスのキャラクターを模した駅名標へと変更さ
れた。自駅の欧文書体はテレビアニメのロゴに使用されている
書体である。なお、イベント終了後に駅名標は再交換されたが
キャラクターの面積を小さくしただけに留まった。

和文書体:丸フォーク
欧文書体:自駅・Flange BQ 次駅前駅・丸フォーク

注意喚起用ドアステッカーは、6000系と新旧トーマスラン
ド号に貼付されるがデザインは異なる。画像は6000系のも
の。窓ガラスではなく下部に貼付されている。
対して6000系「トーマスランド号」はトーマスのイラスト
が描かれたものが窓ガラスに貼付される。
引退した5000系「トーマスランド号」はトーマスではなく
ノースウエスタン鉄道の局長であるトップハム・ハット卿のイ
ラストとなり、注意喚起の文言もハット卿の口調に合わせたも
のとなる。
※矢印を画像にかざすと駆け込み防止注意喚起のものへ。

■8500系(2016年)

2000形の引退に伴い登場した車両。JR東海371系を譲受し導入した。種車は「あさぎり」号として富士山の南側を走っていた車両で、奇しくも富士山と縁のある鉄道での再就職となった。デザインは、JR九州の車両のデザインを手がけた水戸岡鋭治氏によるもの。車内は木材を多用したホテルのような空間となる。「富士山ビュー特急」として活躍する。
■8000系(2014年)

2000形の老朽化に伴い登場した車両。小田急20000形を譲受し導入した。8500系と同じく「あさぎり」号として活躍していた車両である。2000形と同様、外観には富士山をモチーフとしたキャラクターが描かれる。車内は、ソファやセミコンパートメント、また子供向け座席など座席のバリエーションの多さが特色。「フジサン特急」として活躍する。
■6000系(2012年)

1000形の老朽化に伴い登場した車両。JR東日本205系を譲受し導入した。デザインは、JR九州の車両のデザインを手がけた水戸岡鋭治氏によるもの。カラフルな外観に対して、室内は木材を多用した落ち着きのある雰囲気。2012年2月29日の「富士急の日」に営業運転を開始した。
■6000系6500番台「マッターホルン号」(2016年)

スイスのマッターホルン・ゴッタルド鉄道との姉妹鉄道提携25周年を記念し、2012年に登場していた6501編成に同鉄道をイメージしたラッピングが施された。マッターホルン号は同編成で3代目となる。2016年9月に営業運転を開始した。
■6000系「リサとガスパールトレイン」(2019年)

富士急ハイランド内のテーマ施設「リサとガスパールタウン」のPRのため、2013年に登場していた6003編成にキャラクターのフルラッピングを施し登場した。2019年3月に営業運転を開始した。
■6000系6500番台「トーマスランド号」(2018年)

富士急ハイランド内のテーマ施設「トーマスランド」20周年を記念して6502編成にキャラクターのフルラッピングを施し登場した。6500番台は基本編成と比較して、行先表示器のフルカラーLED化や車内のフローリングの模様の違いなど細かな変更点がある。
※矢印を画像にかざすと車内の画像へ。

■6000系6700番台(2019年)

2019年に導入された6700番台は、中間車を先頭車化改造を施した編成で、前面形状が大幅に異なる。また3号車にはスーツケースなどの大きな荷物が置ける荷物棚が設置されている。6701編成は富士急行線開業90周年記念車両として、富士山のシルエットがアクセントとなる金色の車体となり、6702編成は富士急ハイランド内のテーマ施設「NARUTOxBORUTO富士木の葉隠れの里」のPR車両となる。
■1200形「富士登山電車」(2009年)

1200形1205編成を観光列車として改装した車両で「富士登山電車」の愛称を持つ。JR九州の車両デザインを手がけた水戸岡鋭治氏がデザインを担当、室内は木材が多用される。塗色は富士山麓電気鉄道モ1形と同じ「さび朱色」が施される。座席定員制の快速列車として運行される。標準仕様車が全車引退したため、唯一の1200形となる。


■2000形(2002年〜2016年)

観光特急用として登場した車両。JR東日本の団体専用車両「パノラマエクスプレスアルプス」を譲受し導入した。6両編成を3両編成2本としたため展望車は編成の片側のみとなり、もう片側は何の変哲も無い前面形状であった
。車体には富士山をモチーフとしたユニークなキャラクターが描かれ全てに名前と性格が設定された。老朽化のため2016年2月をもって引退した。
■5000系(1975年〜2019年)

車両不足に伴う補充用として製造された車両。当時の地方鉄道では珍しく車体長20mの大型車体となり、さらに初の冷房装置搭載車両である。意欲的な設計が評価され、鉄道友の会「ローレル賞」を受賞。後年は、富士急ハイランド内のテーマ施設・トーマスランドをPRする「トーマスランド号」として専用塗装で活躍した。老朽化に伴い2019年2月をもって引退した。


■1000形・1200形(1993年〜2024年)

3100形・5700形の老朽化に伴い登場した車両。京王5000系を譲受し、台車は営団(現東京メトロ)3000系の廃車発生品に付け替え導入された。ロングシート車が1000形、ボックスシート車が1200形となる。登場時は富士山のシルエットを模した塗装であったが、この塗装車は2018年6月をもって消滅、また開業80周年を記念して登場した昭和時代の標準塗装リバイバル車両は2020年に引退、最後まで残っていた京王塗装車も2024年をもって引退した。現在は「富士登山電車」のみが残る。
■1200形「マッターホルン号」(2006年〜2019年)

スイスのマッターホルン・ゴッタルド鉄道との姉妹鉄道提携15周年を記念して1205編成が同鉄道の塗色を模した塗装を施して登場した。1205編成は2009年に「富士登山電車」へと改造されたため、1201編成が2代目として活躍した。老朽化に伴い2019年2月をもって引退した。
■1200形「ヱヴァンゲリヲン」塗装(2011年〜2012年)

映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の公開を記念して1207編成にエヴァ初号機および弐号機のラッピングを施した車両が登場した。画像手前が弐号機、奥側が初号機。2012年11月より翌年1月まで運行した。なお1207編成はキャンペーン終了後、そのまま引退している。
■モ1形(1929年〜1994年)

初代・富士山麓電気鉄道の開業に合わせて製造された車両。当初は15m級小型車両であったが1952年より17m級中型車両へと改造された。また一部車両は荷物車へと改造されるなどしたが、最後まで残っていた事業車両が1994年に廃車され、全車引退した。現在は1号車が、創業60周年の記念事業として復元のうえ河口湖駅前に静態保存されている。