にょほほ電鉄 - 車両 - 福島交通
福島交通は、主要事業であるバス事業の他、福島駅から飯坂温
泉駅を結ぶ飯坂線を運営する。昭和後期には「東北の政商」と
称された小針暦二氏が中心となり、福島交通グループという巨
大グループを形成したが、現在は規模を縮小しつつ堅調な経営
となっている。鉄道は平成初期まではノスタルジー漂う車両が
多かったが、現在はもと東急1000系を譲受し車種が統一さ
れている。2024年には飯坂線開業100周年を迎えた。
※画像は飯坂温泉駅
駅名標 福島交通

駅名標は、国鉄ふうのシンプルなものであるが、駅によって書
体がバラバラとなっている。中には手書きのものや、飯坂温泉
駅は実際に国鉄で採用されていた書体そのまま使用している。

和文書体:新ゴほか(飯坂温泉駅・JNR-L)
欧文書体:新ゴほか

注意喚起用ドアステッカーもまた、シンプルな表記のものであ
るが、何故かこちらも書体がバラバラであり、中にはパソコン
で手作りしたものも存在する。


■1000系(2016年)

7000系の老朽化に伴い、東急より1000系を譲受し導入した車両。同線初のVVVFインバータ制御車両であり、消費電力低減を実現。車内には飯坂温泉をアピールした暖簾が掲げられ、車いすスペースなどバリアフリーにも対応している。デザインは宮城県出身の建築デザイナー・小松大希氏によるもの。

■1000系「みんなつながる、Good Train」(2024年)

2024年4月、飯坂線開業100周年を記念して、昭和期の標準塗装であった赤とベージュのラッピングを施した車両が登場した。この塗装は昭和20年代から、電圧昇圧化された平成3年までの長きにわたり愛されたカラーで「おじいちゃんおばあちゃんとお孫さんと、世代を超えてみんなが語らいつながりあう列車」として登場した。

■7000系(1991年〜2019年)

1991年に飯坂線の架線電圧を1500Vへと昇圧した際に一気に導入された車両。もと東急7000系を譲受のうえ導入した。一部の編成には、福島交通初の冷房装置が搭載された。老朽化に伴い2019年3月をもって定期運用を離脱。以降はイベント列車などに使用されたが、現在は曽根田駅構内に休憩所として静態保存されている。