にょほほ電鉄−車両−東日本旅客鉄道(新幹線・特急型)
東日本旅客鉄道は、国鉄の関東甲信越地区と東北地区を引き継いだ
鉄道で日本一の規模を誇る。代表的な線区としては東北・上越地区
の新幹線や、首都圏地区の通勤路線がある。中でも新幹線は、多方
向へと運転されるため車種の多さや、行先の異なる2車両が連結を
して走行する等、東海道新幹線にはない特徴を持つ。また在来線用
特急車両も、各線区の特徴に合わせた新型車を配置する一方、旧型
車の淘汰も積極的に進める。
駅名標 東日本旅客鉄道
駅名標は、近年採用のものは漢字主体となっており、コーポレート
カラーの他に各線区のラインカラーを中央に配す。また書体は地域
によって異なる。

使用書体:初期・ゴナ 後期・新ゴ 水戸支社ほか・ウィンS
欧文書体:Helvetica

■E7系(2014年)

2015年に長野〜金沢間が延伸開業予定の北陸新幹線用車両とし
て登場した、最新鋭新幹線車両。西日本旅客鉄道との共同開発車。
スピード感と北陸の「和」の文化を表現すべく、外装には空色と銅
色のストライプを施した。また内装も気品の感じられるシックな雰
囲気となる。車内照明はLED照明を採用した。なお北陸新幹線の
最高速度が260キロであるため、E5系で採用された車体傾斜装
置や車体間ダンパーは、採用が見送られた。2014年3月に営業
運転を開始した。
■E6系(2013年)

東北新幹線および秋田新幹線のさらなる高速化に伴い、開発された
秋田新幹線用車両。外観はホワイト地に茜色とシルバーを配し、ま
た先頭形状は13mにも及ぶ。先頭形状の拡大化に伴い編成定員が
減ってしまうため、従来の6両編成から7両編成へと伸ばされた。
2013年3月に「スーパーこまち」として投入され、E3系を置
き換えた。なお全車両の置き換えが完了した2014年3月より列
車名を「こまち」に戻している。
■E5系(2011年)

東北新幹線の更なる高速運転に対応するため製造した東北新幹線用
車両。15mにも及ぶ先頭形状やメタリックグリーンを基調とした
塗装など従来の新幹線のイメージを覆した。またグリーン車を凌ぐ
豪華車両「グランクラス」を連結する。2011年3月に営業運転
を開始したものの、直後の東日本大震災の影響で一時は営業運転休
止に追い込まれた。しかし同4月に復活を遂げた。現在は最速列車
「はやぶさ」の他、速達列車を中心に活躍する。鉄道友の会「ブル
ーリボン賞」また「グッドデザイン賞」受賞車両。
■E3系(1997年)

秋田新幹線開業に伴い製造された、新幹線・在来線直通対応車両。
400系をベースとしながらも車体形状や最高速度などに変更が見
られる。塗装は400系のシルバー基調から、ホワイトとシルバー
ピンク帯の軽快な塗装となる。後には山形新幹線用として1000
番台が、また400系の老朽化に伴う置換え用として2000番台
が登場した。なお、基本番台は2014年3月をもって秋田新幹線
「こまち」から撤退し、東北新幹線の増結車として活躍する。
※詳細は下段
■E3系1000番台(1999年)

山形新幹線の新庄延伸に伴う増備として製造された車両。秋田新幹
線用編成は最高速度が275キロであるが、この編成は山形新幹線
の先代車両である400系に合わせた240キロとなっている。塗
装は400系と同等のイメージとしながらも、E2系の塗り分けに
沿ったシルバー・緑・ガンメタリックとなった。延伸に伴う増備の
ため、当初は3編成のみの存在であったが、2015年に0番台か
らの改造で2編成が追加。しかし初期の2編成が廃車となり、現在
は再び3編成となる。
※画像は旧塗装車。
■E3系2000番台(2008年)

山形新幹線用の先代車両であった400系の老朽化に伴う置き換え
用として製造された車両。1000番台との相違点は、前照灯の形
状と、最高速度が275キロに上げられた点また車体の振動を抑え
るアクティブサスペンションが装備された。行先表示はフルカラー
LEDとなり、室内にはノートパソコン用の電源コンセントを備え
る。12編成が在籍。当初はシルバーメタリックにグリーンのスト
ライプであったが、現在は紫と白の新塗装が施される。
※矢印を画像にかざすと旧塗装車の画像へ。
■E2系(J編成・1997年)

東北新幹線「やまびこ」用に投入された車両。最高速度は275キ
ロ。秋田新幹線「こまち」を併結するため盛岡寄り先頭車には自動
連結器を備える。なお東北新幹線の八戸延長に伴い「はやて」にも
使用されたが、現在は東北新幹線(東京〜盛岡間)と上越新幹線で
活躍する。なお車体帯は、当初はN編成と同様であったが、長野新
幹線との誤乗を防ぐため10両編成化の際に「つつじピンク」とさ
れた。
※N編成は「懐かしの車両」を参照。
■E261系(2020年)

東海道線・伊東線特急用車両。231系の老朽化、また観光流動の
創造と地域の活性化を目的として、伊豆エリアに向けた新たな観光
列車「サフィール踊り子」用車両として導入された。外装色は「伊
豆の海と空」の紺碧色、「太陽の光を浴びる砂浜」の白、「城ヶ崎
海岸の黒々とした岩石」のグレーとなる。全車がグリーン車となり
うち1号車はプレミアムグリーン車、4号車は食堂車「ヌードル・
バー」となる。2020年3月に営業運転を開始した。
■E353系(2017年)

中央本線特急用車両。E351系の老朽化に伴い登場した。外観は
南アルプスの雪をイメージした「アルパインホワイト」を基本に紫
色のストライプを配す。曲線を高速で走行すべく、車体傾斜装置を
採用するが、E351系の振り子式ではなく空気ばね式を採用した。
2017年12月に営業運転を開始、2018年春までにE351
系を、2019年春にはE257系も置き換えた。
■E657系(2012年)

常磐線特急車両。651系の老朽化に伴い登場した。外観は、JR
東日本特急車の標準車体を採用するも、先代特急車両である651
系の雰囲気を残した。また塗装は、沿線の観光施設で梅の名所であ
る「偕楽園」をイメージした、ピンクを混ぜたホワイトと紅色を配
し、紅梅・白梅を表現した。室内はビジネス客に対応しコンセント
を設置、またW@MAXによるブロードバンド環境が整備された。
常磐線特急「ひたち」「ときわ」として活躍する。
■E259系(2009年)

空港連絡特急「成田エクスプレス」で使用される253系の老朽化
と京成スカイライナーの速達化に対抗すべく登場した車両。車体は
E653系をベースとしつつ、よりスピード感溢れるデザインとし
た。また253系のイメージを踏襲し白、赤、グレーの塗色をまと
う。室内は、253系で不評だった個室やボックス型シートをやめ
通常のリクライニングシートとなった。2009年度「グッドデザ
イン賞」受賞車両。
■E257系(2001年)

中央本線特急の旧型車を置換えるために登場した車両。常磐線特急
用車両のE653系をベースに通勤型車両であるE231系の思想
を盛り込んでおり、今後のJR東日本特急車の標準と位置付けられ
る。E351系で採用した振り子装置は搭載せず、空調装置を床下
に設置することで、低重心化を実現している。鉄道友の会「ブルー
リボン賞」受賞車。なお2019年春に中央線特急の定期運用が消
滅、現在は東海道線特急へと転用された。
※東海道線用2000番台は後述。
■E257系500番台(2004年)

中央本線特急に導入されたE257系は房総特急や総武本線特急に
も導入され、旧型特急車を置換えた。先頭車は正面に貫通扉を設け
基本番台とは印象が異なる。また、255系とイメージを合わせた
ホワイト地にイエローとブルーの塗色となっている。
■E257系2000番台・2500番台(2020年)

東海道線特急「踊り子」185系の老朽化に伴い、改造のうえ登場
した車両。0番台からの改造が9両編成の2000番台、500番
台からの改造が5両編成の2500番台となる。外観はE261系
に雰囲気を合わせたペニンシュラブルー基調の塗装へ変更し、前照
灯のLED化、室内はコンセントや荷物置き場の設置が行われた。
2020年3月に営業運転を開始した。
■255系(1993年)

房総特急の旧型車両を置き換えるために製造された車両。253系
と同じ車体断面を採用するが、観光特急としての特色を出すために
窓寸法が若干広い。また、海岸を走る列車であることから、床材は
滑りにくい材質を採用する。塗色はホワイト地に房総の海と菜の花
をイメージしたブルーとイエロー。なおJR東日本の特急車では初
めてVVVFインバータ制御を採用した。「グッドデザイン賞」受
賞車両。
■253系1000番台(2011年)

1991年に成田空港直通特急として登場した253系は、後継車
両であるE259系の登場に伴い「成田エクスプレス」から撤退す
るが、東武日光直通特急用485系の老朽化による置き換えとして
2編成が改造のうえ投入された。従来車との変更点は、塗装変更の
ほか制御装置のVVVFインバータ制御化や前面貫通扉廃止、東武
鉄道乗入れ用の無線装置の追加などである。現在は東武日光・鬼怒
川と新宿を結ぶ「日光」「きぬがわ」として活躍する。
■651系(1989年)

常磐線特急車の老朽化に伴い導入された車両でJR東日本初の特急
型車両。白一色の流麗な車体はタキシードボディと呼ばれ、鉄道友
の会より「ブルーリボン賞」を、また「グッドデザイン賞」も受賞
している。在来線特急では初めて、130キロ運転が可能となった。
「スーパーひたち」を中心に運用されたが、常磐線特急の車種統一
に伴って、2013年をもって常磐線から一旦は撤退した。しかし
E657系の車内設備工事の関係で1本のみが2015年まで活躍
した。現在は1000番台に改造の上、高崎線系統の特急列車とし
て活躍中。
■185系(1980年)

特急車両でありながら、急行や普通列車にも使用できるよう車内設
備に汎用性を持たせた車両。しかし従来の特急車両に比べて設備の
貧しさは否めず、決して評判の良いものではなく後のリニューアル
では、不評だった座席をリクライニングタイプへと変更した。基本
番台が東海道線特急「踊り子」で、寒冷地仕様の200番台が上越
・吾妻・宇都宮線系統の特急で活躍したが、現在は定期運用が消滅
し、臨時列車用となる。

■伊豆急行2100系(1985年)

静岡県の伊東から下田へと向かう伊豆急行の看板車両。先頭車に展
望席を設置し、海側の景色が見やすいように座席配列が独特になる
など、普通列車用ではあるが観光客の利用を見込んだ豪華な設備が
特徴となる。塗色も、登場時は左右非対称のデザインを強調し、海
側が赤帯山側が青帯のストライプとなっていた。2004年、下田
開港150周年を記念して、黒船を模した黒色へと塗装が変更され
「黒船電車」とされた。当初は第1編成が充当されたが、同編成の
廃車により、2006年からは第4編成が2代目を勤める。
※JRの車両ではないものの東海道線に特急として乗入れるため当
 項目にて掲載いたしました。

■E4系(1997年)

東北新幹線の乗客増加に対応するためオール2階建て新幹線である
E1系が製造されるも、より柔軟な輸送力に対応するため8両編成
とし他車種との連結機能を持たせたのがこの車両。空力抵抗を考慮
した前面形状は車体の大きさに反して、愛嬌のある顔をしている。
E4系同士連結の16両編成の定員数は、高速列車では世界最大級
の1634人である。当初は東北新幹線「やまびこ」等に使用され
たが、東北新幹線の速達化により、最高速度の低いE4系は東北新
幹線から2012年9月をもって撤退。後年は上越新幹線で活躍し
たが2021年10月をもって引退した。
■E2系(N編成・1997年〜2017年)

200系の置換えと、長野新幹線開業に伴い製造された車両。軽井
沢以西の交流60Hz区間に対応している。乗り心地の向上のため
高速車両では世界初のフルアクティブ・サスペンションを搭載して
いる。登場当初は上越新幹線にも使用されたが、後に長野新幹線専
用となった。北陸新幹線開業後はE7系と置き換えられ、2017
年をもって引退した。なおストライプがピンクとなるJ編成は現在
も活躍中。
■E1系(1994年〜2012年)

大量輸送に重点を置いた、新幹線初のオール2階建車両。通常床下
に設置される動力装置は車体妻面に設置。しかし設置面積が少なく
電動車の比率は下がるため、性能維持のためにJR東日本の新幹線
では初のVVVF制御となっている。登場当初は淡いグリーン塗色
だったが、他の新幹線とイメージを統一するべく、白と青の塗色に
朱鷺色の帯に変更されている。後年は上越新幹線でのみ活躍したが
老朽化により2012年をもって引退した。
■200系(1982年〜2013年)

東北・上越新幹線の開業当時から活躍。豪雪地帯を走行する新幹線
のため耐雪性を高めた仕様となる。また、窓周りの塗装は、東海道
新幹線のブルーに対し、田園地帯や杜の都をイメージした緑。新幹
線車両では初めて鋼体をアルミで製造、軽量化を実現。鉄道友の会
「ローレル賞」受賞車両である。晩年はE2系に準じた塗装で活躍
した。長きに渡り「北国の新幹線」として活躍したが、老朽化に伴
い2013年をもって引退した。
※矢印を画像にかざすと旧塗装の画像に
■E351系(1993年〜2018年)

並行する高速バスに対抗すべく、中央本線特急のスピードアップを
図るために登場した車両。JR東日本初の振り子式車両である。曲
線通過時の遠心力を低減するために、車体と台車の間にコロを設け
車体を傾ける事により曲線通過時も高速走行できるのが特徴である。
だが乗り物酔いをする乗客が増えたのが難点である。中央本線特急
「スーパーあずさ」で活躍。「グッドデザイン賞」受賞車両。特殊
な走行装置である事や老朽化に伴い、2018年4月をもって引退
した。
■E653系「フレッシュひたち」(1997年〜2014年)

常磐線特急「ひたち」の老朽化に伴い登場した車両で、従来はその
線区に特化した仕様の車両を登場させていたJR東日本において初
の汎用型車両となった。ただし、実際の活躍は常磐線「フレッシュ
ひたち」が殆どであった。車体色は、常磐線沿線の観光名所(赤:
偕楽園/青:塩屋崎/緑:霞ケ浦/黄:ひたち海浜公園/朱:袋田
の滝)をイメージした色が、編成毎に塗られる。常磐線特急の車種
統一に伴い2014年をもって常磐線から撤退。現在は改造および
塗装変更のうえ新潟地方の特急「いなほ」等で活躍。なおK70編
成は後に国鉄特急色に塗られて里帰りし、波動用として所属する。
■253系(1991年〜2010年)

成田空港ターミナル乗入れ開始に伴って登場した「成田エクスプレ
ス」用初代車両。インパクトのある外観から鉄道友の会「ローレル
賞」や国際的な鉄道デザイン賞である「ブルネル賞」を受賞するな
ど輝かしい歴史を持つ。しかし京成スカイライナーの速達化に対抗
すべく後継車両が登場、そのため2010年6月をもって引退した。
現在は2編成が改造のうえ1000番台となり、日光直通特急とし
て活躍。また一部は長野電鉄に譲渡された。
■251系(1990年〜2020年)

東京と伊豆を結ぶ「踊り子」は従来185系を使用していたが乗入
れ先の伊豆急行の車両「リゾート21」に比べて見劣りがするため
リゾートの雰囲気を前面に出した車両を製造して「スーパービュー
踊り子」として投入した。二階建ての先頭車は展望室付きで、10
号車の階下には子ども室を備える。なお登場当時はライトブルーと
ライトグレーの塗色であったが、リニューアル工事の際に、塗色を
ホワイトとエメラルドグリーンに変更した。老朽化により2020
年3月をもって引退した。
■183系(1972年〜2015年)

総武本線系統の急行列車の特急格上げに伴い登場した車両。東京駅
が地下駅なため、当時の地下線乗り入れ車両規定に従い、前面には
貫通扉を設ける。一部車両はヘッドマークがLED表示化されてい
る。なお総武本線系統の特急車はE257系へ置換えられ、現在は
臨時列車等で使用されるのみとなっている。なお、画像の0番台は
2006年に引退、形式自体も2015年5月に消滅している。
■485系「リゾートエクスプレスゆう」
                 (1991年〜2018年)

国鉄時代の1968年に登場の特急型車両・485系は余剰車を中
心に団体専用車として改造された。「リゾートエクスプレスゆう」
と呼ばれるこの車両は当時の世相を反映してか編成中央にイベント
ルームを設置しており「走るディスコ」とも呼ばれた。しかし時は
流れ、お座敷列車の需要が高まり、イベントルームを残して室内は
畳敷きに改造された。週末の団体列車を中心に活躍したが、老朽化
のため2018年9月をもって引退した。

  ■伊豆急行2100系「アルファ・リゾート21」
                 (1993年〜2016年)

伊豆急行の看板車両である2100系は、1993年製造の最終編
成である第5編成については車体や塗装に変更を加え「アルファ・
リゾート21」の愛称とした。この編成では、編成中央に増結され
た特別車両「ロイヤルボックス」の天井特殊照明が「海底」のイメ
ージに変更された。「TheRoyalExpress」への改造
に伴い2016年をもって運用を離脱した。
※JRの車両ではないものの東海道線に特急として乗入れるため当
 項目にて掲載いたしました。