にょほほ電鉄−車両−東海旅客鉄道
東海旅客鉄道は、国鉄の東海地区の路線を引き継いだ鉄道。代表的
な路線はもちろん東海道新幹線で、収益のうち実に85%を占める
が、対して在来線は唯一の大都市である名古屋でもマイカーのシェ
アが高く、全路線を合わせても1割に満たない。テレビCMは積極
的に行い「クリスマスエクスプレス」や「そうだ、京都、行こう」
のキャッチフレーズはあまりに有名。

※371系は小田急電鉄のページにて掲載
駅名標 東海旅客鉄道
駅名標は、JRでは最も早くオリジナルデザインが採用された。新
幹線用と在来線用ではデザインが異なり新幹線用は漢字主体となる
(在来線は平仮名主体)特徴的なのは他社が写植フォントを使用す
るのに対し、国鉄時代から実績のある「スミ丸ゴシック体」を使用
している事。ただしこの書体の採用は駅名標のみで、他の案内標識
は和文が「ゴナ」欧文が「Helvetica」となる。

和文書体:漢字・JNR−L かな・国鉄スミ丸ゴシック体
欧文書体:JNR−L

■N700S(2020年)

700系の置換え目的に登場した車両。「S」はSupreme(最高の)
を表す。先頭形状は左右両サイドにエッジを立てた「デュアル・ス
プリーム・ウィング形」としトンネル突入時の騒音と走行抵抗を低
減。また走行機器の小型軽量化により、将来の柔軟な編成組換えが
可能となった。高速鉄道初の試みとして「バッテリー自走システム」
を採用、不測の事態でも最低限の自力走行が出来る仕組みを導入し
た。車内は全座席の肘掛け部にモバイル用コンセントを設置した。
2020年7月に営業運転を開始。鉄道友の会「ローレル賞」受賞
車両。
■N700系(2007年)

300系や500系の置き換えを目的に登場した車両。東海道新幹
線のカーブの多い線形でも270キロ運転を持続できるように車体
傾斜装置を新幹線車両では初めて導入、また先頭形状は「エアロ・
ダブルウィング」と呼ばれる形状で騒音抑制と車内空間の確保を両
立した。鉄道友の会「ブルーリボン賞」受賞車両で、かつ「グッド
デザイン賞」金賞受賞車両。N700S系の登場により試作編成を
皮切りに早くも廃車が始まった。

■700系(1999年〜2020年)

初代新幹線である0系・100系の置き換えを目的に登場した車両。
500系で高速化は達成されたが、その高速性能が東海道区間では
必ずしも生かされないため居住性や製造コストに重点を置き、先頭
形状は500系よりも傾斜部が短いものの走行時の騒音低減を実現。
ただその特異なデザインゆえ500系に人気で劣る。なお当形式を
ベースに九州新幹線800系や台湾高速鉄道700T型が製造され
た。鉄道友の会「ローレル賞」受賞車両。N700S系の登場によ
り東海道新幹線からは2020年2月をもって引退した。
■300系(1990年〜2012年)

「ひかり」を上回る速達列車設定に伴い開発された車両。1990
年に試作編成が製造され、各種試験の後、1992年には量産編成
が製造された。従来の新幹線とは異なる滑らかな先頭形状やブルー
のストライプ、新幹線初のVVVF制御など新機軸を採用したこの
車両は、鉄道友の会「ローレル賞」を受賞した。しかしN700系
の登場によって、2012年3月をもって引退した。

■西日本旅客鉄道・500系(1997年〜2010年)

山陽新幹線区間において航空路線と対抗するべく1992年に試験
車両を開発、各種試験の結果を基に製造されたのがこの車両である。
空気抵抗を極限まで抑えるべく生まれた先頭形状はデザイン的にも
優れグッドデザイン賞を受賞する。しかしその形状が室内空間を犠
牲にし、居住性は良くない。N700系登場により2010年3月
をもって東海道新幹線から撤退、現在は山陽新幹線でのみ活躍する。
鉄道友の会「ブルーリボン賞」受賞車両。
※東海旅客鉄道の車両ではありませんが、東海道新幹線として乗り
 入れていた車両であるため、この項にて紹介いたしました。