にょほほ電鉄−車両−北大阪急行電鉄
北大阪急行電鉄は、地下鉄御堂筋線の終点である江坂から千里ニュ
ータウンを目指す鉄道。当初は御堂筋線の延伸区間として計画され
たが、1965年に千里丘陵での日本万国博覧会開催が決定、アク
セス路線に指定されたため、周囲に鉄道路線網を持つ阪急電鉄の主
導による第三セクターとして計画変更し、当初計画より1年も早い
1970年に路線開業した。万博は大盛況となり、多くの来場客が
北急を利用した結果、建設費が償却できてしまった。そのため運賃
は現在でも破格の低料金となる。車両は、車内が木目調の化粧板や
オリーブ色の座席など、親会社である阪急の影響が非常に濃い。
駅名標 北大阪急行電鉄
駅名標は、書体や次駅・前駅周りが異なるものの、濃紺の地に赤色
の矢印など、基本的なデザインは阪急の影響を多分に受けている。

和文書体:ゴナ(緑地公園駅は新ゴ)
欧文書体:ゴナ(緑地公園駅は新ゴ)

注意喚起用ドアステッカーは、御堂筋線車両と同デザインながらも
やはり配色に阪急の雰囲気が残る。ただし御堂筋線車両はステッカ
ーを窓ガラスに貼付するのに対し、北急は阪急と同様にドア縁に貼
付される。
御堂筋線車両と同様に、ドア中央付近には閉扉時の注意喚起ステッ
カーが貼付されるが、御堂筋線車両のものより若干、単純な絵柄と
なる。

■9000形(2014年)

2023年に予定されている、箕面萱野への路線延伸を踏まえて増
備された、北急の最新鋭車両。「ポールスターU」の愛称を持つ。
従来アルミ製塗装車であった外観は、北急の初代車両・2000形
と同様のステンレス無塗装となった。前照灯や室内照明にはLED
を採用し、更なる省エネ性を実現した。車内は8000形に続き親
会社・阪急電車と同様の木目調化粧板・オリーブ色の座席となる。
なお外観は1・2次車ではステンレスの地を生かしたシルバー基調
であるが、3次車より外観デザインが大幅に変更された。
※3次車の詳細は下記参照。
■9000形・3次車(2017年)

2014年に登場した9000形は、2017年製造車両よりデザ
インが大幅に変更された。これは数年後に開業50周年を迎えるに
あたり更なる親しみやすさを重視したため。車体全体をアイボリー
とし、更に窓周りには、沿線に広がる「竹林」をイメージした模様
入りのマルーンが施された。車内は扉付近のスペースを広げ乗降を
しやすくした。現在2編成がこの仕様となる。
■8000形(1986年)

開業時から活躍した2000形の老朽化と冷房化率向上のため登場
した車両。「ポールスター」の愛称を持つ。先代2000形は大阪
市30系に準じたステンレス車体に、マルーン帯の外観であったが
8000形はアルミ車体となり、親会社・阪急電車のイメージであ
るアイボリーとマルーン帯、また直通先の御堂筋線のイメージであ
る赤のストライプが施された。また車内も阪急電車と同じ雰囲気と
なる木目調化粧板・オリーブ色の座席となる。車両間の貫通扉は通
勤形車両としては極めて珍しい、自動扉となっている。鉄道友の会
「ローレル賞」受賞車両。現在は廃車が進む。