にょほほ電鉄−車両−流鉄
流鉄は、千葉県松戸市のJR常磐線馬橋から、同流山市へ至る流山
線を所有する鉄道である。輸送が水運から鉄道へと移り変わった時
代、流山住民の出資によって建設された軽便鉄道を起源とする。首
都圏近郊にあってローカルな雰囲気が漂うミニ路線であるが近隣に
つくばエクスプレスが開業した事により乗客は減少している。一部
不動産業も行うが、ほぼ鉄道専業という、珍しい鉄道である。
駅名標 流鉄
駅名標は、永らく手書き風の欧文ルビも無い簡素なものであったが
2016年になって馬橋駅に路線図入りのデザイン化された駅名標
が登場した。当初は、元々駅名標がなかった馬橋駅限定デザインと
思われたが、現在は幸谷、平和台、流山の各駅にも導入された。な
お鰭ヶ崎駅のみは旧駅名標となる。
※矢印を画像にかざすと鰭ヶ崎駅の駅名標へ。

和文書体:新ゴ
欧文書体:Helvetica

■5000系(2010年)

営業車両の終日ワンマン化・2両編成化に伴い登場した車両。西武
新101系を譲り受けワンマン化改造を施した。編成によって塗色
が異なり、画像はオレンジ色塗装の「流星」となる。

※「流星」は1979年に登場した1200系第1編成に塗装され
たのが初代で1999年まで活躍。同年に登場した3000系第1
編成に塗装されたのが2代目となる。2代目は2010年に引退し
今回の5000系は2011年に登場した3代目。なお2021年
には再塗装が施されオレンジが明るめに、帯色は青に変更された。
■5000系「あかぎ」(2012年)

営業車両の終日ワンマン化・2両編成化に伴い登場した5000系
の第3編成。臙脂色の塗色となり「あかぎ」の愛称を名乗る。

※「あかぎ」は1987年に登場した1300形に塗装されたのが
初代で2001年まで活躍した。今回の5000系は2代目となり
実に11年ぶりの復活となる。
■5000系「若葉」(2012年)

営業車両の終日ワンマン化・2両編成化に伴い登場した5000系
の第4編成。グリーンの塗色となり「若葉」の愛称を名乗る。

※「若葉」は1981年に登場した1200系第4編成に塗装され
たのが初代で1999年まで活躍。2000年に登場した3000
系第2編成に塗装されたのが2代目となる。2代目は2011年に
引退し、今回の5000系は3代目となる。なお2022年には色
合いが黄緑から翡翠色に変更された。
※矢印を画像にかざすと5000系旧塗装の画像へ。
■5000系「なの花」(2013年)

営業車両の終日ワンマン化・2両編成化に伴い登場した5000系
の第5編成。イエローに黄緑のストライプの塗色となり「なの花」
の愛称を名乗る。

※「なの花」は1984年に登場した1200系第5編成に塗装さ
れたのが初代で1997年まで活躍。同年に登場した3000系第
3編成に塗装されたのが2代目となる。2代目は2013年に引退
し、今回の5000系は3代目となる。
■5000系「さくら」(2018年)

第1編成「流馬」の全般検査に伴い、塗色の変更が検討された。過
去に採用例のないピンク色で、2017年11月に開催されたイベ
ントでの投票で最も多く票数を獲得した「さくら」を愛称とした。
2018年8月に営業運転を開始した。

■5000系「流星」3代目塗装(2011年〜2020年)

5000系の第2弾として登場した「流星」は、当初はオレンジ色
が濃いめで、かつ帯色が白となっていた。登場から10年経ちイメ
ージアップのため、明るいオレンジと青いストライプの塗装へと変
更され、白帯塗装は見納めとなった。
■5000系「流馬」(2010年〜2017年)

営業車両の終日ワンマン化・2両編成化に伴い登場した5000系
の第一陣として登場した「流馬」は1979年に登場した1200
系第2編成に塗装されたのが初代で1997年まで活躍。同年に登
場した2000系第4編成に塗装されたのが2代目となる。2代目
は2007年に引退し、今回の5000系は3代目であった。塗装
変更に伴い、水色の5000系は見納めとなった。
■3000系「流星」(1999年〜2010年)
■3000系「若葉」(2000年〜2011年)

1200系淘汰のため登場した車両。西武101系を譲り受け3両
編成化工事を施した。従来導入の2000系とは性能が異なるため
形式が変更された。「流星」はオレンジ色塗装で「若葉」は黄緑色
塗装となる。2010年のダイヤ改正により、3両編成での運用が
消滅したため運用を離脱し「流星」は2010年8月をもって、ま
た「若葉」は2011年5月をもって引退した。
■2000系「青空」(1994年〜2012年)

老朽化した1200系を置換えるために登場した車両。西武鉄道よ
り701系および801系を譲受した。従来は吊り掛け駆動の旧性
能車ばかりであった流鉄において初のカルダン駆動となり、保守の
軽減や走行音の低減が実現。3両編成と2両編成が存在したが(3
両編成は後述)後に2両編成にはワンマン化対応工事を施され、行
先表示がLED化された。西武801系譲受の「青空」は、老朽化
に伴い2012年7月をもって引退した。
■2000系「なの花」(1997年〜2013年)

老朽化した1200系を置換えるために登場した2000系は、導
入時期によって種車が異なり、西武801系が種車の「青空」に対
し「なの花」は西武701系が種車であった。乗務員室背後の雨樋
の有無が相違点。老朽化に伴い2013年4月を持って引退した。
■2000系「明星」(1995年〜2009年)

「青空」に続いて導入された「明星」は、種車が西武701系とな
り、かつ3両編成とされた。「明星」は黄土色の塗装となる。3両
編成の運用減少に伴い、余剰となった同車は2009年をもって引
退した。