にょほほ電鉄−車両−相模鉄道
相模鉄道は、横浜から海老名へと至る本線と、二俣川から分岐して
湘南台へと至るいずみ野線から成る。以前は、新京成電鉄と同じく
準大手私鉄であったが、収益は阪神を上回り1990年には晴れて
大手私鉄に昇格した。関東大手私鉄では唯一都内に路線を持たない
が、2019年にはJR埼京線との相互直通運転が開始、遂に都心
乗入れを果たした。なお2022年度末には東急線への直通運転が
開始された。
※画像は「そうにゃん」号
駅名標 相模鉄道
駅名標は、新CIに準じた、ブルーを基調としたデザイン。照明は
行灯式ではなく外側からLEDで照らす方式となる。

和文書体:ヒラギノ角ゴ
欧文書体:Rotis(セミ・サン)

注意喚起用ドアステッカーは、過去にはラベルライターで代用でき
そうな単純なデザインであったが、現在は相鉄キャラクターである
「そうにゃん」をあしらったデザインとなる。
ヨコハマネイビーブルー編成のドアステッカーは、車体デザイン
に合わせたシンプルなもの。そうにゃんは描かれていない。

■12000系(2019年)

相鉄の最新鋭車両。2019年に開始されたJR埼京線との直通運
転用途として製造された。外観は東日本旅客鉄道E235系に準じ
た、総合車両製作所開発の車両製造技術「Sustina」構造と
しつつも、ネイビーブルーの塗色や「獅子口」をイメージした特色
ある前面形状などインパクトのある外観となる。車内は20000
系と共通点の多いグレー基調の内装となる。2019年4月に営業
運転を開始した。
■20000系(2018年)

2023年春に開始された東急線との直通運転用途として製造され
た車両。8000系以来の日立製作所製で、外観は同社開発の車体
製造技術「A−Train」をベースとするも、ネイビーブルーの
塗色や外国車を思わせる前面形状などインパクトのある外観となる。
車内はグレーを基調としたスタイリッシュなデザインで照明は日中
と夜で色調が変化する調色LED照明となる。
乗降扉はドアスイッ
チによる半自動扱いが可能。2018年2月に営業運転を開始した。
■21000系(2021年)

20000系の8両編成版として製造された車両。東急東横線への
直通を考慮した20000系とは異なり、目黒線直通を考慮されて
いるため、車椅子スペースや非常用ドアコックの位置が直通先に合
わせられている。2021年9月に営業運転を開始、2023年3
月には東急線への直通運転を果たした。
■11000系(2009年)

5000系や7000系の置換えを目的として登場した。東日本旅
客鉄道E233系をベースに製造されている。また車内の乗降扉鴨
居部にはLCDモニターが設置されるなど鋼体以外の類似点も多い。
10000系と同様に、一部編成はJR新津車両製作所(現・総合
車両製作所)で製造された。

■10000系(2002年)

2100系、6000系の置換えを目的として登場した車両。製造
コスト削減のため、東日本旅客鉄道E231系をベースに製造され
低コストでの高性能化を実現。一部編成はJR新津車両製作所(現
総合車両製作所)で製造された。反面、相鉄伝統の直角カルダン駆
動やパワーウィンドウ(自動開閉窓)等は、この車両では採用され
ていない。登場当時はグリーン系のストライプであったが、新CI
導入に伴い現在は画像の塗装となる。また10701編成はヨコハ
マネイビーブルー塗装化されている。
■9000系(1993年)

8000系(下記参照)と共に旧型車置換えのために登場した車両。
従来、相鉄の車両は、例外を除いて日立製作所で製造されていたが
車両の置き換えを早急に進めるため、当車両は東急車輛(現・総合
車両製作所)によって製造された。2017年に創立100周年を
迎えた相鉄では「デザイン・ブランドアッププロジェクト」の一環
として、塗装を横浜の海に見立てた「ヨコハマネイビーブルー」に
変更した。

■8000系(1990年)

旧型車である6000系置換えのために登場した車両。「21世紀
になっても通用する車両」をコンセプトに製造され、従来の相鉄車
にはない大胆な前面デザインで登場した。新7000系の一部で採
用されたVVVFインバータ制御を本格的に採用する。また編成の
うち2両の車内にはボックスシートを設置。相鉄を代表する車両と
して急行や快速を中心に活躍する。新CI導入に伴い新塗装化が完
了したが、8709編成はヨコハマネイビーブルー塗装化された。
また一部では廃車が発生している。
※矢印を画像にかざすと旧塗装車の画像に。


■9000系(1993年)

現在はヨコハマネイビーブルー化された9000系は、登場当時は
ライトグレー地に赤いストライプの塗装であった。2007年、相
鉄グループの新CI導入に伴いブルーとオレンジのグループカラー
への変更が行われた。しかし「相鉄デザインブランドアッププロジ
ェクト」発足に伴い、この新塗装も2019年をもって消滅してい
る。
■7000系(1975年〜2019年)

車体更新車両を除く相鉄の新造車両では初のアルミ製車両。外観は
5000系等のアルミ更新車両をベースとしているが、前照灯の位
置が両端に寄るなど細部に違いが見られる。性能は6000系と同
等。側面ストライプは車体最上部と最下部に配されているが、これ
はアルミ外板の結合部を隠すため。なお1986年以降製造の車両
より、大幅な仕様の変更が生じた(詳細は上記参照)老朽化に伴い
2019年10月をもって引退した。
■新7000系(1986年〜2020年)

相鉄初の新造アルミ車両である7000系は、1986年以降製造
車両からは大幅な仕様の変更が生じた。前面形状は前面窓周りを黒
色処理、いわゆるブラックフェイスとなり、前照灯と尾灯が一体化
されスッキリした外観となった。またストライプの貼付方法もアル
ミ板からステッカーへと変更された。最終編成では一部座席がボッ
クスシートへと変更された。1988年製造車両からは、制御装置
に相鉄初のVVVFインバータを採用した。老朽化のため2020
年10月をもって引退した。
■5000系(1955年〜2009年)

相鉄初の自社発注車両で、初の高性能車両。登場当時の車体は張殻
構造というタマゴ形断面の車体に、青とグレー地に紅白のストライ
プという塗色で登場し、相鉄のイメージを変えた。1972年には
更新工事の際に車体を新造、アルミ車体へと変更され5100系へ
と改番した。また1988年には制御装置がVVVFインバータ制
御化され5000系へと再び改番された。2005年に一旦は全車
が運用を離脱したものの、踏切事故による車両不足から急遽1編成
が復帰した。老朽化により2009年をもって引退した。