にょほほ電鉄 - 車両 - 東京急行電鉄
東京急行電鉄は、東京西部と神奈川県東部の一体に路線を所有する
鉄道で、目黒〜蒲田間で開業した「目黒蒲田電鉄」を起源とする。
沿線は、田園調布に代表される高級住宅地が多く「住みたい街」の
上位にランクされる。車両で特徴的なのは、日本初のステンレス車
両を登場させた事で、かつ所有車両をいち早くステンレス車に統一
したのも大手私鉄では東急が初めてである。2013年には東横線
の副都心線への乗入れが開始された。
駅名標 東京急行電鉄
駅名標は、駅ナンバリングの採用を踏まえ、駅番号やラインカラー
を全面に推したデザインのものとなった。ラインカラーは東横線が
濃い赤、田園都市線が緑、目黒線が水色、大井町線が橙色
池上線が
ピンク、多摩川線が紫色、世田谷線が黄色となる。
東急の駅名標は伝統的に平仮名を大きく表記していたが、現駅名標
から漢字表記に改められた。
※矢印を画像にかざすと大井町線の駅名標へ。

和文書体:新ゴ
欧文書体:Helvetica

注意喚起用ドアステッカーは、クマさんが指をさすという微笑まし
い絵柄のもの。対して車外側のものはピクトグラム風のシンプルな
デザインとなる。余談であるが過去には、手を挟まれた子供が号泣
しているという「凄惨な」イラストのものがあった。幼少期の作者
はこの絵柄に怯え、しばらく東急がトラウマになった事がある。
※矢印を画像にかざすと車外側ステッカーの画像へ。
2018年にデビューした2020系・6020系には、クマさん
ステッカーの他に、戸袋寄りにピクトグラムふうのステッカーが貼
付される。上段と下段に貼付され、上段は手のイラストと漢字表記
の「ドアに注意」下段はカバンのイラストと平仮名表記の「ドアに
ちゅうい」となる。
※画像は上段。矢印を画像にかざすと下段の画像へ。

2020系(2018年)

田園都市線用車両。8500系等の老朽化に伴い登場した。車体は
沿線の駅や街との親和性を高めるため、沿線商業施設等のデザイン
を手掛ける丹青社がデザインを監修した。コンセプトカラーとして
窓上にホワイトを使用、丸みを帯びた前面形状と共に親しみやすさ
をアピールした。車内はデジタルサイネージによる情報サービスを
提供、安全面では車両機器を常に監視できる大容量情報管理装置を
採用し車両故障の未然防止を図る。形式は、システム上5桁の車両
形式が設けられない事と、2020年に東京オリンピックを控える
事から、2020系とした。2018年3月に営業運転を開始。
6020系(2018年)

大井町線用車両。2020系の大井町線バージョンとして登場した。
アクセントカラーが大井町線のラインカラーであるオレンジとなり
デジタルサイネージが省略されている以外は2020系と共通設計
となる。2018年3月に営業運転を開始したが、大井町線に座席
指定列車の導入が計画された事から、今後は改造が予定される。
6000系(2008年)

大井町線用車両。大井町線の急行運転開始に伴う充当車両として登
場した。5000系をベースとしているが、流線型の前面デザイン
や、スピード感を強調した側面ストライプなどに特色を見出す。内
装は、座席を大井町線のラインカラーであるオレンジとし、妻面は
木目としている。
7000系(2007年)

池上線・多摩川線用車両。5000系をベースとしながらも両路線
の線路規格に合わせて18m級中型車とされた。塗装は緑色のスト
ライプとなるが、この塗装は過去に上田交通(現・上田電鉄)へ譲
渡された初代5000系の現地での塗装に雰囲気が重なる。車内は
木目調の配色で中間車の車端部にはボックスシートが設置される。

5000系(2002年)

田園都市線用車両。東急の新標準車である。3000系をベースに
JR東日本E231系と共通の部品を取り入れる事により高性能化
とコスト削減を両立した。ただし前面形状や走行装置はオリジナル
である。当初は田園都市線用車両であったが、東京メトロ副都心線
直通による東横線の車両統一に伴い、一部車両は東横線へ転属され
た。ストライプは、コーポレートカラーである赤のほか、補助スト
ライプとしてラインカラーが配される。田園都市線車両は緑。また
東横線はラインカラーが赤で、ストライプが2本とも同一色となっ
てしまう事から、補助ストライプは淡色の桜色としている。なお東
横線所属車両である5122編成は現在、東横線開通90周年を記
念して「青ガエル」と呼ばれた名車・旧5000形のラッピングが
施されている。
5080系(2003年)

目黒線用車両。東急の新標準車5000系は、目黒線の車両増備と
して目黒線にも配属された。基本番台との変更点は6両編成である
事と、補助ストライプが目黒線のラインカラーである青色である。
内装色は暖色となるが、妻面のみはラインカラーに合わせたブルー
系。目黒線の他、東京メトロ南北線や埼玉高速鉄道線、都営地下鉄
三田線にも乗り入れる。なおこの車両は、基本番台との区別のため
5080系とも呼ばれる。
5050系(2004年)

東横線用車両。東急の新標準車5000系は、東横線の旧型車置き
換えとして東横線にも配属された。東横線のラインカラーは、本来
赤であるが、補助ストライプは淡色の桜色となる。内装色は暖色の
他、妻面は補助ストライプと同等のピンク系となる。東横線のほか
みなとみらい線、東京メトロ副都心線や西武池袋線、東武東上線へ
も顔を出す。なおこの車両は、基本番台との区別のため5050系
とも呼ばれる。
5050系4000番台(2011年)

東横線用車両。2013年に開始された東京メトロ副都心線との直
通運転開始に備え、5050系の10両編成版として登場した。8
両編成と番号を区別するため、車両番号は空き番である4000番
台となった。4010編成は、東急系の商業施設である「渋谷ヒカ
リエ」の開業1周年を記念した特別列車「ShibuyaHikarie号」とな
り、イメージカラーであるゴールドをメインとした特別カラーとな
っている。また吊手は編成中1か所のみハート型となる。ヒカリエ
号は2013年に営業運転を開始した。
3000系(1999年)

目黒線用車両。都心への主要路線として変身した目黒線はワンマン
運転とするため、対応車両として投入された。車体はステンレス製
であるが波状加工のないスッキリとした形状となった。また、東急
伝統の前面切妻形状をやめ、丸みを帯びた前面形状となった。目黒
線のほか、東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道線、都営三田線にも乗
り入れる。余談であるが、登場当時はまだ目黒線が開業前であった
ため、暫定的に8両編成で東横線で使用された過去がある。
2000系(1992年)

田園都市線用車両。輸送力増強のため製造された。外観は9000
系がベースとなるがVVVFインバータの仕様や空調機器が相違点。
地下鉄半蔵門線への乗入れに対応するが、東武線への乗入れには対
応していない。そのため運用も限定される。わずか3編成で製造を
終了している。
1000系(1988年)

旧7000系に代わる新しい日比谷線直通用車両として製造された
車両。外観は9000系と酷似するが、日比谷線乗入れ規格に準拠
した18m級中型車となる。後には池上線と多摩川線の旧型車置き
換えとしてワンマン仕様の3両編成が登場した。2013年、東横
線と日比谷線の直通運転が廃止されたため、8両編成は東横線から
撤退した。また池上線・多摩川線所属車両も7000系の登場によ
り廃車が発生し、一部車両は上田電鉄などへ譲渡された。
1000系(1013編成・1990年)

日比谷線直通用車両として登場した1000系は、1990年に製
造された3次車のうち一部編成で、東横線と目蒲線(当時)での予
備車共通化のため、8両編成の東横線と4両編成の目蒲線での両線
で使用できるよう4+4両編成とされ、分割が可能なように中間運
転台が設けられた。中間運転台を持つ車両は他の先頭車とは異なり
貫通扉が中央に設けられている。現在は車両の再編や地方私鉄への
譲渡などで、3両編成1本のみが池上線・多摩川線で活躍する。
1000系1500番台(2014年)

東横線の地下鉄日比谷線への直通運転が廃止になり、余剰となった
1000系は、一部編成が3両編成へと改造のうえ池上線・多摩川
線へと転属された。転属にあたり制御装置は7000系と同等のも
のへ換装、内装や外観ストライプも7000系に準じている。改造
車であることから1500番台の車号が付与されている。2014
年5月より営業運転を開始した。
1000系「きになる電車」(2016年)

「いい街いい電車プロジェクト」の一環として1017編成が特別
デザインとなって登場した。外観は、1950年代に活躍したデハ
3450形の塗装である紺色と黄色のラッピングを施された。また
内装は木目調となり、吊り革は天然木を使用。室内照明はLEDを
使用、また防犯カメラを設置している。中吊り広告で沿線地域の情
報を発信していく。2016年3月より営業運転を開始した。
9000系(1986年)

関東大手私鉄で初のVVVFインバータ制御量産車両。正面は運転
室スペース拡大のため、貫通扉を左に寄せたデザイン。また車内妻
面にはボックスシートが設置された。しかし最新の走行装置が東横
線の線路に馴染まず、運用開始後すぐに横浜付近の急曲線で脱線し
てしまい、しばらくは大井町線でのみ使用されたというトホホな過
去がある。現在は装置改良により克服した。一時期は東横線の雄で
あったが、2013年、東京メトロ副都心線との相互乗り入れ開始
に伴う車種統一のため東横線から撤退した。現在は大井町線で活躍。
※矢印を画像にかざすと東横線時代の画像へ。
8090系(1980年)・8590系(1988年)

コンピュータ解析により必要な強度を算出し、従来と比較して大幅
な軽量化を実現した、日本初の軽量ステンレス車両。鋼体歪み防止
のためタマゴ形の断面となる。先頭車は前面非貫通構造であったが
当時の所属であった東横線に、みなとみらい線直通計画が浮上した
ため、直通対応とした貫通扉付き先頭車両である8590系に付け
替え、また余剰車は大井町線に転属された。現在は前面非貫通構造
の編成が老朽化のため全車引退、また先頭車両が8590系の編成
は2編成が10両編成化のうえ、田園都市線に転属され活躍する。
8500系(1975年)

東急初の大型車・8000系の田園都市線用として登場。前面には
種別表示機の設置や赤いラインが追加された。完成度の高い仕様が
評価され、鉄道友の会より「ローレル賞」を受賞した。現在は田園
都市線と大井町線で活躍するが、田園都市線車両は2020系登場
により引退が確実となった。一部車両は長野電鉄や秩父鉄道へと譲
渡されている。
※矢印を画像にかざすと大井町線車両の画像へ。
7700系(1962年→1987年改番)

1962年に登場した初代7000系は日本初のオールステンレス
車。アメリカBUDD社の技術提携により作成されたためアメリカ
の地下鉄車両に酷似する。営団(現・東京メトロ)日比谷線への乗
り入れ運用にも就いた。車体重量の関係で長年、冷房化ができなか
ったが、車体自体は劣化が皆無であったため、車体以外の台車や内
装を総交換し、制御装置もVVVFインバータ制御化され、冷房化
に漕ぎ着けた。その際に形式が7700系へと改番された。現在は
池上線・多摩川線で活躍するが、老朽化のため引退も間近である。

300系(1999年)

軌道線である世田谷線用の車両。21世紀を目前に控えた当時の世
田谷線ではバリアフリー未対応の非冷房車が占めており、近代化を
目的として導入された。デハ200形以来の連接構造となり、単車
2両編成の従来車では不可能であった、車両間の行き来が可能とな
った。鋼体は、外板に腐食対策としてステンレス鋼を用いたセミス
テンレス車体となる。編成毎に異なるカラーのラッピングフィルム
を施されるが、301号は、かつて玉川線で活躍したデハ200形
の登場50周年を記念し、同様の塗色を施されている。
※玉電110周年特別装飾については下記参照。

300系「玉電110周年記念」車両(2017年)

1907年に渋谷〜玉川間が開業した玉川線が、2017年で開業
110周年となった事を記念して、308号に、沿線の豪徳寺が発
祥とされる招き猫をあしらい「幸福の招き猫電車」として運行開始
した。また305号には開業当初の木造単車をイメージした茶色と
ホワイトのラッピングを施された。当初は2018年3月までの運
行であったが、同年9月まで運行延長された。

■1000系東横線用(1988年〜2013年)

現在も池上線・多摩川線で活躍する1000系は、当初は日比谷線
直通用車両として東横線に導入された。2013年、東横線と日比
谷線の直通運転が廃止されたため東横線から撤退、8両編成の堂々
たる姿は過去の物となった。一部編成は3両編成化のうえ池上線・
多摩川線へと転属(1500番台)された他、伊賀鉄道、一畑電車
への譲渡も行われている。
■8090系(1980年〜)

日本初の軽量ステンレス車両である8090系は初期製造の先頭車
両は前面非貫通構造であった。東横線の、みなとみらい線直通計画
浮上の際に、前面非貫通構造で直通対応ができない8090系は5
両編成化のうえ大井町線に転属された。前面非貫通構造の編成は老
朽化のため2013年5月をもって引退。一部車両は短編成化のう
え秩父鉄道へと譲渡され活躍する。
■8000系(1969年〜2008年)

輸送力の増強を目的とした、東急初の20m級大型車。また世界で
初めて界磁チョッパ制御を実用化し、省電力化とコスト減を両立さ
せた。さらに加速と減速をひとつのハンドルで操作が可能な「ワン
ハンドルマスコン」を試作車以外では日本で初めて採用。新機軸が
満載の車両であるが、何故か技術的な賞は何も受賞されていない。
登場当時は無塗装であったが、後に赤と黒の派手な塗装となり、歌
舞伎の隈取を思わせる塗装は「歌舞伎塗装」と呼ばれた(矢印を画
像にかざすと「歌舞伎塗装」の画像に
老朽化のため2008年を
もって引退した。一部編成は伊豆急行へ譲渡される。
■7200系・7600系(1967年〜2015年)

東急初のオールステンレス車両として登場した7000系は、主要
路線以外では性能過剰であったため、導入コスト削減のうえ導入さ
れた車両。前面形状は、ダイヤの様な多面体形状で「ダイヤモンド
カット」と呼ばれた。1987年、電動車確保のためVVVFイン
バータ制御化のうえ電動車化され、その際に7600系へ改番され
た。晩年は池上線・多摩川線で活躍したが、2015年2月をもっ
て引退した。
※画像は廃車回送時。編成後部に「TOQ@」が連結されている。
■7200系・アルミ車両(1967年〜2012年)

1967年に登場した7200系はオールステンレス車体の車両で
あったが、グループ会社であった東急車輛製造(現:総合車両製作
所)のアルミ車体製作技術取得の目的で、アルミ試作車両が2両の
み製造された。東急でのアルミ車両は、後にも先にもこの車両のみ
となる。営業車としては、こどもの国線での活躍を最後に現役を退
いたが、1991年、先代架線検測車の老朽化に伴い、事業用車と
して改造を受け、架線検測や池上線・多摩川線車両の回送牽引用と
して活躍した。新型検測車「TOQ@」導入に伴い2012年2月
をもって引退した。