にょほほ電鉄−車両−上田電鉄
上田電鉄は、長野県内の上田から別所温泉へと至る路線。上田交通
より鉄道事業を分社化し誕生した。経営状態は上田交通時代から予
断を許さない状態で度々廃止論が浮上しているが、地元自治体の支
援により辛うじて存続している。近年は大河ドラマ等の影響により
微増傾向にある。東急グループ。
※画像は保存車両モハ5250形(一部加工を施しています)
駅名標 上田電鉄
駅名標は、2016年に駅ナンバリングを導入した際に、まるまど
りーむ号の雰囲気としたデザインに統一された。ただし駅ナンバー
は自駅のみとなる。

和文書体:新ゴ
欧文書体:新ゴ

■6000系(2015年)

上田電鉄の最新鋭車両。1000系と同様、東急1000系を譲受
した車両であるが、中間車から先頭車化改造された点が異なる。前
面形状は左右対称デザインであるが貫通扉は埋められている。登場
時より特別塗装とされており、地元の戦国武将である真田幸村をイ
メージした赤色や家紋の六文銭がアクセント。「さなだどりーむ号」
として活躍する。
■1000系(2008年)

上田電鉄の近代化を目的として登場した車両。系列会社である東急
1000系を譲受し導入した。比較的車齢の浅い形式の譲受であり
甲信越地方の地方私鉄では初のVVVFインバータ制御車両となる。
導入に際し、短編成化や寒冷地対策、ワンマン運転対応改造を施さ
れたものの、最初に導入された1001編成は赤帯で登場したため
雰囲気は東急時代のままとなる。なお1002編成は「れいんどり
ーむ号」1003編成は「自然と友だち号」1004編成は「まる
まどりーむ号」となる。
※特別塗装車は下記参照。登場順に掲載しております。
■1000系「自然と友だち号」(2008年)

上田電鉄の近代化を目的として登場した1000系、同年10月に
導入された1002編成は「自然と友だち」をテーマとして長野県
出身の画家・原田泰治氏のデザインによるラッピングが施された。
18種類の昆虫や植動物をモチーフとしたロゴが入り、乗降扉は環
境をイメージした青、大地をイメージした黄、愛情をイメージした
赤の3色に塗り分けられた。同年12月に登場した1003編成は
同様のデザインながら前面や車端部に黒のアクセントが入る。なお
1002編成は「れいんどりーむ号」へ変更のため2021年6月
をもって終了、現在は1003編成のみの運行となる。
■1000系「まるまどりーむMimaki号」(2015年)

円形の戸袋窓が特徴であったモハ5250形「丸窓電車」を再現し
た「まるまどりーむ号」7200系のうち7253編成が引退する
のに伴い、2009年に登場していた1004編成が2代目を引き
継ぐ事となった。クリームと紺色の塗装はラッピングによるもので
県内の業務用プリンターメーカーであるミマキエンジニアリングが
特別協賛している。
■1000系「れいんどりーむ号」(2021年)

長野県上田市の日本遺産認定1周年、また別所線開業100周年を
記念して、元々「自然と友だち号」であった1002編成に、塩田
平の歴史・文化の一つである雨乞いの儀式にちなんだ「塩田平に進
む龍」を表現したラッピングが施された。7月までに愛称を公募し
10月に「れいんどりーむ号」に決定した。

■1000系「自然と友だち1号」(2008年〜2021年)

2008年に登場した1002編成は「自然と友だち」をテーマと
して長野県出身の画家・原田泰治氏のデザインによるラッピングが
施された。2021年には別所線開業100周年、また上田市日本
遺産認定1周年を記念したラッピングに変更となるため、2021
年6月をもって「自然と友だち号」としてのラッピングが終了した。
■7200系(1993年〜2018年)

東急7200系を譲渡のうえ導入した車両。上田交通(当時)初の
冷房車である。当初のストライプは緑と黄緑であったが、鉄道部門
分社化の際に、上田丸子電鉄時代の面影を出したクリームと紺のス
トライプに変更された
。また一部編成は「丸窓電車」モハ5250
形の塗装を再現した「まるまどりーむ号」として活躍。老朽化に伴
い2018年5月をもって引退した。
■モハ5250系(1928年〜1986年)

上田温泉電軌時代に新造した車両。当時はデナ200形と称したが
戦後に改番された。日本車輌が製造した当時としては標準的な半鋼
製車であるが、最大の特徴は、戸袋窓が楕円形状となっている事で
「丸窓電車」の愛称で親しまれた。鉄道友の会「エバーグリーン賞」
の、第1回受賞車両でもある。別所線の1500Vへの昇圧により
1986年9月をもって引退した。現在は5252号が別所温泉駅
に、5253号が長野計器丸窓電車資料館に保存される。