にょほほ電鉄−車両−ゆりかもめ
ゆりかもめは、東京の臨海副都心のアクセスとして建設された、東
京都心部初の案内軌条鉄道(新交通システム)である。本来は世界
都市博覧会の交通手段となるはずであったが、都市博の中止により
開業前は「無用の長物」と揶揄された。しかしいざ開業すると新名
所となったお台場やレインボーブリッジなどを結ぶ観光路線として
定着した。列車は緊急時を除いて無人運転で、通常は運転席が一般
開放されて展望席となっている。
駅名標 ゆりかもめ
駅名標は、原則はホームドアの鴨居部に、駅名が記述されているが
ホームに2箇所、ホーム床置き形の駅名標が存在する。鋼板の駅名
標をパイプで固定するという凝った仕様であるが、如何せん小さく
見づらいのが難点。なお駅名標の右端に、駅所在地の区名が記述さ
れている。

和文書体:?(新ゴ変形?)
欧文書体:Eras

注意喚起用ドアステッカーは、近年導入の三菱重工製車両共通のピ
クトグラムふうのデザインとなる。7300系・7500系は画像
のものの他、グレーのステッカータイプも併設される。なお車外側
は駆込み乗車禁止の文言となる。
※矢印を画像にかざすと車外側のドアステッカーの画像へ

■7500系(2018年)

ゆりかもめの最新鋭車両。ステンレス車体の7200系の老朽化に
伴い導入された。外観は7300系を基調としながらも「ブルー・
ウィンド」のコンセプトに相応しいブルーのアクセントが追加され
た。また前照灯はLEDとなり、また自動運転の際はブルーのLE
Dが点灯する。車内の液晶モニターによる案内表示器は2画面とな
り、広告やニュースの表示が可能となった。2018年11月11
日より営業運転を開始した。
■7300系(2014年)

開業当初より活躍する7000系の老朽化に伴い登場した車両。従
来はステンレス製だった車体はアルミニウム製に変更。前面は大半
をガラスで覆った斬新なデザインとなる。乗降時間短縮のため、乗
降扉は両開き扉を採用。また車内も車端部を除いてロングシート化
された。2014年1月に営業運転を開始した。日本産業デザイン
振興会「グッドデザイン賞」のベスト100に選定されている。

■7000系(1〜2次車・1995年〜2016年)

開業時に導入された車両。ステンレス製の車体は、日本の案内軌条
鉄道では初めて乗降扉が2扉となる。ゆりかもめはATOによる無
人運転が行われているため、最前列の座席は展望席であるが、早朝
や深夜また乗務員訓練時には手動運転となるためこの部分は運転席
となり格納された運転台が使用された。老朽化のため2016年を
もって引退した。
■7000系(3次車・1998年〜2016年)

開業前に「利用客は殆どいない」と予想されていた「ゆりかもめ」
は、いざフタを開けてみると多くの利用客に恵まれたが、定員数の
許容をはるかに上回る事態となたっため、増備された3次車では一
部のボックスシートを混雑緩和のためロングシートへ変更した。ま
た乗降扉も従来のプラグ式ドアから通常の引戸に変更され構造の簡
略化が図られた。老朽化のため2016年をもって引退した。
■7200系(1999年〜2020年)

ゆりかもめ開業時に導入された7000系の制御方式を、より省エ
ネ性能の高いVVVFインバータ制御へと変更した車両。また走行
装置も21編成は従来通りの2軸ステアリング方式であったものを
22編成からは4軸ボギー式へと簡略化されている。老朽化に伴い
2020年10月をもって引退した。
■7200系(6次車・2005年〜2020年)

有明〜豊洲間の路線延伸に伴って増備された編成。仕様に大幅な変
更はないが、窓周りに塗装されていたダークブルーがこの編成から
省略され印象が変わった。また、座席配置も変更され、配色も青系
となった。7500系の増備に伴い引退となった。